「不思議な小説だったなあ」
久しぶりに小説の感想です。
芥川賞をとったスティル・ライフ。いや~、正直評価が難しい。(評価が……なんて偉そうなことを書いていますが、あくまでも私の感想ですからね。みなさま、偉そうなことを言ってごめんなさい)
面白かったです。でも、面白くないなあ、と思えるところも結構ありました。表題作の「スティル・ライフ」も、文庫に併載されている「ヤーチャイカ」も同じような感じで、面白いんだけど、面白くもないのです。
正直、結構、寝ました。呼んでいる途中で熟睡したことも何度かあります。
絶対違う例なのですが、テレビCM用に30秒や15秒を作るのですが、その秒数だけ印象的なメロディがあって、その前後になんてことはない楽曲がついた、って印象でしょうか。いや、すごく違うのはわかっているのですが、全体を通して後から考察すると、面白いのは音楽で言うところのサビの部分なのです。しかし、サビだけではつまらなくって、サビに至るところと、サビの後があってこそ、サビが面白くって、そして結果として、全体、不思議な印象を残して面白い、ということなのです。
池澤 夏樹¥ 348 |
とにかく面白かったのは、面白かったです。寝たけど。
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