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2011年7月20日水曜日

吉田拓郎の「夏休み」は原爆の被害のメッセージソングというのは、本当?

【今日の一言】
そんな話きいたことはないけど……。


僕は、「出身はどこですか?」と訊ねられると「広島フォーク村です」と答えることがあります。

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、広島フォーク村とは、1968年に作られたアマチュアのフォークソングサークルで、吉田拓郎を中心に音楽活動を進めていた団体です。浜田省吾や村下孝蔵、原田真二なども在籍していました。
僕はフォーク村とは全く関係ないのですが、とりあえず広島フォーク村とか答えてみるわけです。40代の人でもほとんど「何ですか、それは」って感じでキョトンとする程度。

しかし僕は、広島フォーク村の中心人物だった吉田拓郎に多大なる影響を受けています。姉がもろ影響を受けて、姉貴経由で僕も影響を受けたわけです。

今日は、拓郎の影響の話ではなく、
『元気です』という拓郎の代表的なアルバムの中に収録された、「夏休み」という楽曲の話です。

僕も大好きな曲です。子供の頃の夏休みの情景を歌ったセンチメンタルな曲だと思っていました。
というか今でも思っています。

夏休み - 一瞬の夏
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ところが、吉田拓郎の夏休みが、原爆に対するメッセージソングという話しがネット上で広まっています。

麦わら帽子は もう消えた
たんぼの蛙は もう消えた
それでも待ってる 夏休み
姉さん先生 もういない
きれいな先生 もういない
それでも待ってる 夏休み
絵日記つけてた 夏休み
花火を買ってた 夏休み
指おり待ってた 夏休み

畑のとんぼは どこ行った
あの時逃がして あげたのに
ひとりで待ってる 夏休み

すいかを食べてた 夏休み
水まきしたっけ 夏休み
ひまわり 夕立 せみの声


僕が子どもの頃の夏休みは、麦わら帽子をかぶり、たんぼでは蛙が鳴いて、蛙釣りをしたり、確かにきれいな先生がいたし、絵日記は付けなかったけど、花火は買ってもらって、指折り待っていたし、塩辛蜻蛉を追いかけたし、スイカは贅沢だったけどたまに食べたし、水撒きはオヤジに言いつけられてやったし、ひまわりが咲いていて、夕立が降って、セミがうるさかった。
で、これらの夏休みの情景がなくなった、って歌っているのですよ。

僕は拓郎の夏休みは、僕たちが子供の頃の夏休みが、経済が肥大化してくるとともに、また僕ら自身が大人になるとともに消えていった、という歌だと思っています。

が、これが反原爆のメッセージソングだという人がいます。僕は違うと思います。吉田拓郎は、現時点(2011年7月19日23時59分)でこの件に着いては発表してないし。

ただ、確かに原爆で失われた風景、と解釈することもできます。そして、福島の子どもたちの今の状況は、拓郎の夏休みに歌われている内容と同じに感じます。
いや、福島の子どもたちだけではないでしょう。日本の子どもたちは、心から安心して外で遊べないし、海で泳げないのです。

原爆と原発の違いはありますが、子どもたちの夏休みが奪われたのは同じです。

原子力は、やはり人間が扱うものではないのです。人間の能力を超えています。人間はミスをします。そしてそのミスが、日本を、地球を滅ぼしてしまうのです。
日本が消滅するくらいの、世界が消滅するくらいの原発を抱えている現状を、僕たちは真摯に捉えてなければならないと思います。

話しがちょっと原発寄りになりすぎました。

吉田拓郎の夏休み。
いろんな意味で、今、聴いてみたい楽曲です。

5 件のコメント:

  1. いきなり失礼します。

    原発不安をあおって自分の有料ブログに人を招き入れようと活動している小林朝夫というエセ予言者が、最近「拓郎の『夏休み』は原爆を唄った歌だ」と言い出したので、「ホントかよ」とググってみたところ、こちらにたどり着きました。

    愚考するに拓郎のエライところは、「いま・ここ」にいる自分の感性をトコトン信じ切ったところにあったと思うわけですが、そういう拓郎イメージからすると、「故郷の原爆体験者の話を聞き、イメージを膨らませて『夏休み』を書いた」みたいな解釈は全然違うような気がするのです。

    やっぱりあの曲は、「コノヤロー、あのサイコーに楽しかった、子供の頃の夏休みの日々は絶対帰ってこねーんだよな、くそー」的な、非常にストレートな拓郎の感情の発露ではなかったのか…。

    なんか悪人の商売に拓郎が利用されてるようで、なんとも釈然としなかったので、こちらに書き込ませて頂きました。

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  2. コメントありがとうございました。真実はわからないのですが、私が知るかぎり、拓郎は原爆反対ってことではないと思っています。

    まあ、受け取り方は自由ですからね……。

    今後共、よろしくお願い致します。

    返信削除
  3. 田中一郎様
     
      わたくしも拓郎さんの夏休みは
    過ぎ去ったものへの哀感と懐かしさを
    素直に歌ったものだと思います。
     拓郎さんはその昔小児ぜんそくで
    どちらかというとヨワイ子どもさんでした。
     お姉さんのよう先生もまた
      描かれています。

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  4. このコメントを見れて良かったです
    全然世代ではないんですが、この曲は一度聞いただけでいい曲だなと気に入っていたんです
    単に夏休みの懐古ですよね!

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  5. 結局あなた方ファンの思った通り、体験してないことは歌にしないと吉田拓郎本人が否定しましたね。

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