お買い物は楽天で

ページ

2011年7月23日土曜日

クロワゼット氏の強烈な記憶  景山民夫氏のことを書いて思い出しました

【今日の一言】
1秒1秒を大切にしないと。


昨日、景山民夫氏のことを書いて、思い出したことがあります。今日はそれを書きます。

氏の、どのエッセイ集に収録されていたか、もう記憶にないのですが、
彼はもともと放送作家で、そのエッセイも彼が関わった番組のことが書かれていたのです。

実は、僕はたまたまですが、この番組を広島の実家で見ていたのです。

当時、ユリ・ゲラーが11PMに出演し、超能力ブームのようなものがあって、その番組も超能力者が登場するものだったのですが、
その超能力者の名前は、クロワゼット。
オランダの人で、何でも透視というか霊視というのでしょうか、そういった系の超能力に長けていて、オランダでは、氏は警察当局と協力して未解決の行方不明事件をいくつも解決してきた、という触れ込みでした。

鴨下 信一¥ 275

番組は録画と生放送に分かれていたように思えます。これから僕が書き記す部分はおそらく、収録のVTRを見ながら、クロワゼット氏と一緒にコメントをすると言った内容でした。

当時、4歳くらいだったかと思います。関東地方で女の子が行方不明になっていました。赤い服を着たまま家に帰らない、その捜索願が警察には出ていたように記憶します。
先ずは彼がその女の子を霊視する、という内容でした。
おそらく収録だったの思うのですが、彼は自分の頭に浮かぶイメージを絵にしていました。
背の高い草が茂っている。その草野しげみの切れ目があって、その向こうに池のような、沼のような、湖のような物が見える。そしてそこには、赤い服を着た女の子が、うつ伏せになっている。
その場所の方向は、クロワゼット氏の話から考えるに北関東の群馬か栃木の何処かだったように記憶します。
それらを参考に、番組のスタッフがクロワゼット氏が描いた絵に近いところを探し出しました。
カメラを回しながら、レポーターは次第に興奮してきます。
「似ています、クロワゼット氏が描いた場所に似ています。背の高い草が茂っていて、もう少し先にこの草の切れ目があって、その奥には湖があるそうです」
「あ、草の切れ目です。その先には確かに湖が……」
とレポートしていた声が、悲鳴に変わるのに数秒も時間はかかりませんでした。
湖には、残念ながら、赤い服を着た女の子がうつ伏せになっていたのです。

警察もまだ見つけていなかった女の子。クロワゼット氏は、それを霊視というか透視で見つけてしまいました。

このVTRの放送と並行して、生放送でも霊視をしていましたが、それはうまく行かなかったように記憶しています。

とにかくあまりにも衝撃的な放送になり、結構ドタバタしていたような印象があったのです。

で、景山民夫はこの番組の作家をやっていて、そのエッセイでその時の衝撃を次のようにエッセイに書いていました。

「とにかくスタッフは誰も本当に見つかるとは思っていなくて、見つかったのでみんなびっくりして、番組構成はハチャメチャだった」
と。(原文ではないです。僕の記憶で書いています)

僕は、氏のエッセイを読むまでは、このクロワゼット氏の超能力透視のことは忘れていたのですが、改めて思い出し、ああ、本当だったんだ、と改めて軽い衝撃を受け止めました。

景山民夫もクロワゼットも、既にこの世の人ではありません。でも、おそらく、クロワゼット氏には、超能力と呼ばれるものはあったんだろうな、と僕は思います。

しかし、それにもまして、赤い服の女の子は、自分を見つけて欲しい、と強く願っていたに違いありませんね。合掌。

0 件のコメント:

コメントを投稿