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2012年2月15日水曜日

『虎口からの脱出』  景山民夫 新潮文庫。  日本でトップクラスのエンターテインメント小説

「虎口からの脱出」を読んだ。間違いなく、景山民夫の最高傑作で、日本のエンターテインメント小説の中でトップクラスの面白さだ。

【今日の一言】
「読まずに死ねるか」の一冊、間違いない。

【今日のもう一言】
惜しい才能を、早く亡くしてしまいました。

虎口からの脱出
2度目の読書でした。そして改めて感じたのは
「面白いと記憶してたけど、やっぱり、いやそれ以上に面白!」ということ。

 ⇓ (こんなに面白い『虎口からの脱出』なのに、amazonにも写真が掲載されていないほど、あまり話題に上らないのはなぜだ?)
虎口からの脱出 (新潮文庫)
景山 民夫
新潮社
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小説を読んで、ストーリーの展開や登場人物の行動、そしてその結果に感動して涙を流したことは何度もあります。
しかし、単純に、その面白さに感動し、読み終えた瞬間に涙を流した小説は、はじめてでした。
つまり、「虎口からの脱出」はそれほどまでに面白い小説だ、ということです。
いやぁ、衝撃的に面白い。

時は1928年年。舞台は英米列強、ソ連、日本……それぞれの謀略と策略と政治が渦巻く中国大陸。
張作霖が乗った列車が奉天で爆破された。
そして、その爆破を目撃した少女がいた。
少女を追いかける関東軍、奉天軍、そして国民党軍。
奉天から上海まで、1600キロの脱出劇が始まった。

とにかく、プロットに抜かりは一切無く、むしろ何十にも仕掛けられた伏線や驚きの展開が、僕に一瞬の退屈も許さず、
本を読むに従って拡大再生産していく面白さにまいりながら、「そろそろピークかな」「ここがクライマックスかな」と思わせても
さらにまだ拡大再生産していく面白さ。
本当に、参りました。
また、「書かれていない伏線」が効いていて、なんともストーリーをドラマティックに仕上げています。

この小説に出会えて幸せでした。

また、数年後に読もっと。

 ⇓ そして、このかたもお亡くなりになった。内藤陳『読まずに死ねるか!』
読まずに死ねるか!〈第5狂奏曲〉
内藤 陳
集英社
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2012年1月16日月曜日

くちびるに歌を……中田永一 小学館  を読んだ

くちびるに歌を……を読んだ。

【今日のひとこと】
僕は、6歳くらいの自分に、毎年、いや毎月、いや毎週手紙を書きたいよ。


「くちびるに歌を」。

読み終えたあと、風が吹いていた。


五島列島の、ある中学の合唱部が、NHKの合唱コンクールを目指す中で、生徒も先生も保護者も家族も、いろんな時間を過ごす。

主語が、意図的に入れ替わり、少しわかりいくいところがある。
文章が、少し稚拙な感じがする。が、おそらくこれも、中学生が語っていることになっているので
意図的なものだろう。
しかし、この2つは、本作を読んでいて、すっと入って来なかったところ。
そこは気になったが、面白かったなあ。

2012年のはじめに、何を読もうかといろいろ考えたけど、「くちびるに歌を」にして、まあ、よかったと思います。


「くちびるに歌を」が合唱というか音楽であれば、そのモチーフとして何度もこのお話に登場するのが、
アンジェラ・アキの「手紙」。
15歳の自分が、15年先の自分に手紙を書く。15年先の自分が、今の自分に手紙を書く、という内容の歌。
ベタな歌詞はアンジェラ・アキな感じでどうなんだろうかと疑問に思う部分も多いが、この曲をたまたまNHKの合唱コンクールの全国大会できいた時、
時を超えた自分に手紙を出しあう、という構造に、心を動かされた記憶がある。


「くちびるに歌を」に登場する中学生たちは、それぞれにいろんなことを考え、悩んで生きているんだと思う。
そこには僕は共感は出来なかったが、話としては面白く、ラストに近い部分で、作者が埋め込んだ伏線に、胸が熱くなった。


僕は今、52歳だ。
15歳からは42年が過ぎてしまった。
自分は、本当にダメな生き方をしてきたと痛感している。
【今日のひとこと】にも書いたけど
子供の頃の自分に、毎週のように、手紙を書いてやりたい。

が、もしかしたら、52歳+15歳=67歳の自分から、もしかしたら毎日のように手紙が届いているのかもしれない。
今の僕が読めないだけだ。

15年後の67歳の僕は、今の僕にどんな手紙を書いているだろうか?

それを考えながら、まず、今年1年を、真剣に生きる。

2011年12月3日土曜日

服部真澄 鷲の驕り

服部真澄 鷲の驕り

【今日のひとこと】
わしのおごり……広島弁のようだ。

服部真澄を初めて読んだのは「龍の契り」でした。
香港返還をテーマにした壮大なドラマは、厚い本がなのにどんどん読み進んで、残りページがなくなっていくのがさみしかった。


で、今回の「鷲の驕り」も同じ現象が起こりました。

実は服部真澄の「鷲の驕り」は以前読んだ頃がありました。
それは最初に読んですぐ気づきました。

それでも全然面白かった。ストーリー展開はほぼ覚えていましたが、スリル満点、ドキドキハラハラという常套句がまさに似合う面白さ。

ハイテク産業が登場うしますが、その記述が古いのですが、それも気になりません。

マフィアとアメリカ政府とCIAと日本のメーカーと官僚と、あるシンジケートと、そしてフリーのハッカーたちが、何十どもえ戦を繰り広げるのです。

何も考えずに、素敵な時間を過ごすのに、オススメの一冊です。

2011年11月10日木曜日

東野圭吾 「秘密」を読んだ

東野圭吾「秘密」をやっと読みました。

【今日のひとこと】
広末涼子がなぜ女優として評価されるのか、わからない。


吉祥寺のヴィレッジバンガードはとても楽しい。ヴィレッジバンガードらしい品揃えももちろん楽しいのですが、お店に売っている雑貨やCD、本などに添えてある店員さんが書いたPOPの文章が面白い。
このPOPを読んでいくだけで何時間も過ごせる感じですが、東野圭吾の「秘密」にもそのPOPがついていて、次のように書いてありました。

「SFっぽい感じだったのでずっと敬遠してたのですが、この度読んだら、すごかった。秘密ってそういうことだったんだ、と衝撃を受けた」

こんな文章でした。

これ、読んでみたくなりますよね。

東野圭吾は、何冊が読んだことがあったのですが、どうもしっくりこなくて、それ以降、進んで読もうとは思わなかったのですが。

今回は読んで見ましたよ、東野圭吾「秘密」。

東野 圭吾¥ 700

で、どうだったかというと、面白かったです。確かに面白かった。

「ああ、秘密って、そういうことだったのか」と思いました。

しかし、すっきりしない読後感。いや、悪い意味ではないのです。まあまあ、いい意味で。
あまりにも切なすぎるし……。

このすっきりしない読後感が、この「秘密」なのですね。

まだ読んでない方に勧めるかどうか。

もちろんお勧めです。夢中になれる内容なことは間違い無いです。

それにしても、秘密って、そういうことだったのか。

広末涼子¥ 2,839(21% OFF)

2011年11月5日土曜日

数学的にありえない  は、あり得ないほど面白い


数学的にありえない  は、あり得ないほど面白い

【今日のひとこと】
面白さも、ありえない。

「数学的にありえない」 アダムファウアー 文春文庫

これ、面白いです。本当に面白い。

確率の話しや素粒子論(だったかな?)とか、いろいろアカデミックな話ができて、それが絶妙にストーリーに関わってくるんですが、その関わり具合が本当にいいのですよ。

特に確率の話は、僕は面白かったなあ。

厚い文庫本、上下二巻ですが、どんどんどんどんページが進んでいきます。残りページが少なくなってくると、本当に寂しくなってくる……。

解説は今はなき、児玉清。これも読みたい。

ミステリーともいえないし、アドベンチャーともいえないし……でも、ドキドキハラハラの時間を、楽しめますよ。

2011年11月1日火曜日

沼田まほかる  「九月が永遠に続けば」を読んで。

沼田まほかる 「九月が永遠に続けば」(新潮文庫)を読んで

【今日のひとこと】
永遠に続けば、か。


沼田まほかるの名前を知ったのは、ラジオ番組のキラ☆キラにゲストで登場した瀧井朝世さんが、沼田まほかるさんと彼女の著作についての話を聴いたからです。
瀧井朝世さんに関しては飛び切り面白い本を紹介してくれる人、という説明にとどめておきます。彼女もとても興味深い女性なのですが。


瀧井朝世さんは、キラ☆キラでは、「猫鳴り」を紹介していました。が、

沼田 まほかる¥ 550
これは僕は読めません。我が家に猫ちゃんがいて一緒に暮らしているので、猫鳴りは読めないのです。

そこで、別の沼田まほかるさんの作品を読んでみました。
「九月が永遠に続けば」。


「九月が永遠に続けば」に関しては、恋愛小説と評する人もいれば、官能小説だ、という人もいる。ミステリー、ホラー、いろいろ言われていますが、僕が感じたのは、純文学だな、こりゃ。ということです。

結構、純文学なんですよ 、「9月が永遠に続けばいいのに」は。僕はそう感じました。
好き嫌いの激しい小説だと思います。面白い、という人と、全然ダメ、と評価する人といると思います。
僕は……面白かったです。何より、文章が独特の音楽を奏でているようでした。
東野圭吾さんの文章がJ-pop(例えばですよ)なら、沼田まほかるさんの「九月が永遠に続けば」の文章は、ブルガリアンボイスのような感じです。って、一人よがりの表現をしていますが。



ブルガリア国立放送合唱団

お薦めか? と尋ねられれば、1秒ほど間を置いて、お薦めです、と答えます。

この世界観は、一度体験するべきだと思います。
沼田まほかるさんの文章は、読んでおくべきだと思います。

沼田まほかるさんの「九月が永遠に続けば」。……お薦めです。

2011年7月22日金曜日

景山民夫『東京ナイトクラブ』  甘くて、苦くて……いろいろなカクテルを飲んだ気分

【今日の一言】
誰に連絡すれば、いいんだろうか?

【今日のもう一言】
確かに『東京ナイトクラブ』でした。



景山民夫の才能に舌を巻いたのは、もう随分前のこと。
『虎口からの脱出』は、息を付く暇もなく一気に読んだ記憶があります。こんな暑い夏でも、暑さを忘れる面白さ。冒険小説とはこういうもんだ。
東京電力などの自分たちのことしか考えていない会社に、クーラーの電気代を支払って涼しくなるよりは、『虎口からの脱出』一冊のほうが、暑さ対策には効果的。

景山 民夫

あのころは、その他にも、景山民夫氏のエッセイを随分読みました。もう、本のタイトルは忘れましたが……。
今でも記憶に残っているのは、氏がまだ小学生か中学生の頃、通学時に一緒になる横顔がとても美しい女の子の話。これはオチが面白かった。
それからもう一つ、伊豆のトンネルの怪談話。これは本当に怖かった。どこで読んだか場所は覚えていないけど、読んでるうちに鳥肌が立ってきて、後ろを振り返って誰もいないことを確認しなければならないほど。本当にゾッとした。

景山民夫氏のエッセイは、虚実の狭間を抜い、ウソかと思えばホントなのか、ホントか思えばと思えばウソなのか、そのぎりぎりのところで表現してくるところです。
僕の父は桃が好きで、季節になればよく食べていましたが、皮をむかずに、そのまま食べていました。「どうして皮を食べるのか」と訊ねると、「皮と実の間が一番美味しいんだ」と教えてくれました。
皮と実の間に間に何があるんだろう、何も無いんじゃないか、と不思議な気持ちになりましたが、景山民夫のエッセイはまさに、それと同じで、ホントとウソの間が面白いのですね。

ちなみに、僕もこのブログでは、ホントとウソの狭間が描けるように心がけて入るのですが……。

さて、『東京ナイトクラブ』です。

なぜ今、景山民夫を読もうと思ったかというと、『東京ナイトクラブ』は短篇集なのですが、この短編集に『時そば』が収録されている、と知ったからです。

景山 民夫¥ 250

僕は、わけあって落語をやらなければいけなくなった話は、このブログでしましたが、演目をどうしようといろいろ悩んでいたら、あるところでウィキペディアで、景山民夫が時そばを現代ヴァージョンに書きなおしていて、その終わり方は衝撃的である、といったことが書いてありました。
「衝撃的」ですよ。これは読んでみないといけないでしょう。

Amazonで購入し、早速『時そば』から読み始めました。
衝撃的、という表現が適切かどうかは個人個人で違うでしょうが、確かに面白かったです。いや、かなり面白かったです。
普通に『時そば』をやるよりは、この現代版にしようかな、いや、そうしよう、と決心したのですが、文章の最後に
【無断上演を禁ず  筆者】と書いてあるではないですか。
景山民夫氏は既にお亡くなりになっています。
やってはいけないのでしょうか? 僕のような素人が、お金を取るわけじゃないんですから、いいですよね……。


(柳家喬太郎の『時そば』。面白いです)

本書のタイトル『東京ナイトクラブ』は、収録されている短編の一つのタイトルから取っているのですが、
『東京ナイトクラブ』全体は、よく書けているエッセイもあれば、もう少し違う感じの方がいいんじゃないかな、と思えるものもありました。
全部読み終わった後は、暑い夏の夜、いくつかの珍しいカクテルを試した後の気分でした。
あ、なるほど、そういう意味でも『東京ナイトクラブ』でしたね。

2011年6月20日月曜日

「忍びの国」和田竜 著  新潮文庫  あるきっかけから、鳥肌がたつほど面白くなる

【今日の一言】
最近忍者の話が多いなあ。

僕の忍者修行について

後輩の勧めで、「忍びの国」和田竜 著 新潮文庫を読みました。

和田 竜¥ 413

四分の三くらい読み進めたところで、あることをきっかけに、突然面白くなります。
もちろんそれまでも、それなりに面白いのですが、ラスト四分の一は、鳥肌を立てながら一気に読み進めました。

そして、女性を愛するとはこういうことというか、主人公の一人の女性の愛し方に妙に共感が持てて、不思議でした。

ちなみに、「忍びの国」の解説は、本の虫 児玉清さんです。

「忍びの国」を紹介してくれた後輩は、忍者と接したアニメやコミックが「忍者ハットリくん」ということで、僕の世代とは大違いです。
僕の世代は、【今日の一言】のところにリンクが張ってある「風のフジ丸」はじめ、「サスケ」「仮面の忍者赤影」「カムイ外伝」など、もうそれはもう素晴らしい作品ばかりです。

「サスケ」のあまりにもかっこいいオープニンタイトルとエンディングタイトル。


後輩、「忍びの国」で、忍者の世界と初めて接したとのこと。それはそれでよしってことでしょうか。

和田竜著の「のぼうの城」も、読んでみようと思います。
和田 竜¥ 1,575

2011年6月13日月曜日

「大人の流儀」伊集院静 講談社 を読みました。 ノスタルジックになりました

【今日の一言】
なぜこの人がモテるのか、少しだけわかったような、わからぬような。

えっと、伊集院静の「大人の流儀」を読みました。
伊集院 静¥ 980

率直に面白かったです。
もちろん、伊集院静さんは女優の方と浮名を流し、さらに結婚もされている(しかも2人)のですから、僕とは比べ物もにならないもてもて人生を送っていらっしゃるわけで、比べるのも失礼だとは思うのですが……。
おそらく、伊集院さんが日々起こる出来事を観察されて人の気持ちの動きをしっかり書かれています。

あるエピソードでは、「そうだ、その通り」と思い、別のエピソードでは自分の行動を心から反省し、もう一つのエピソードでは、「そりゃないよ」と反発する。
そんな一冊です。
僕は何となくノスタルジックになりました。

読んだ後は、何だか気持ちよかったですよ。

2011年4月23日土曜日

『貧乏はお金持ち』 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する  橘玲 講談社+α文庫

【今日の一言】
問題は、どうやって稼ぐか、だよ。


『貧乏はお金持ち』は、雇われない生き方、を提案しています。
橘 玲¥ 880
数年前、「派遣切り」という言葉がテレビや新聞に踊りましたが、あの頃のマスコミの論調は、ほとんど正社員こそゴールである、会社は非正社員を、頑張って正社員にするべきだ、といったものでした。

この本は、その考えを真っ向から否定し、「自分を法人化」して法人と個人の税制のギャップを利用して、無駄な税金を払わなくていいようにしよう、会社や税制や国家や地方公共団体を利用しよう、といった内容です。

本当に自分を法人化して、会社からの給料と、自分の事業のいろんなモノを合算して、得することができるのかどうかはよくわかりませんが、とにかく刺激的な内容でした。
言えることは、もう、サラリーマン、というビジネスモデルは既に終わっている、ということです。
サラリーマンビジネスモデルが機能していたのは、右肩上がりの時代。もうはるか昔。long time ago.

男は(女も)、会社に依存せずに、世界のどこに、どのような状況であっても、必要なお金を作り続ける=利益を上げ続けることができるようにならなければならないのです。

でも本書の『貧乏はお金持ち』の最大の欠点は、本書で提唱している「マイクロ法人」を成立させたとしても、少なくとも「売上をあげないと、機能しない」ということです。

そして「売上を上げる方法」は紹介されていないのです。

それがこの本の最大の欠点ですね。

さて、どうやって稼ぎましょうか。

私はそれは、クラウド的な発想で稼ぐ、というのが正解なんだろうな、と思いつつ、
このあたりの話はエグいので、いつか、別の機会に発表します。

2011年3月29日火曜日

金子みすゞを読むと、人に優しくなれる

【今日の一言】
彼女は間違いなく選ばれた人でした。



金子みすゞ。ACで有名になったとも言えるのでしょうが、私は、妻が息子に与えた彼女の詩集で知りました。

息子は、金子みすゞさんの詩を読んで、その詩集はとても大切なものになりました。

私も、息子に読ませてもらい、私にとってもとても大切なものになりました。
もちろん、妻にとっても。

金子みすゞさん、彼女の人生は、とても厳しいものでした。

しかし、彼女の詩には、やさしくて、驚きがあり、本当のことがあり、輝きがあり、穏やかさがあり、勁さがあり、微笑みがあり、そして愛がある。

間違いなく、選ばれた人でした。彼女は、私たちに、人を、自分を愛することとはどういうことかを気づかせてくれるために、天賦の才能を持って生まれ、そして去って行きました。

ぜひ読みたい、金子みすゞさんの詩。

金子 みすゞ¥ 3,780
金子 みすゞ¥ 1,260

2011年3月24日木曜日

スティル・ライフ (中公文庫) [文庫] 池澤夏樹   を読みました。

【今日の一言】
「不思議な小説だったなあ


久しぶりに小説の感想です。

芥川賞をとったスティル・ライフ。いや~、正直評価が難しい。(評価が……なんて偉そうなことを書いていますが、あくまでも私の感想ですからね。みなさま、偉そうなことを言ってごめんなさい)

面白かったです。でも、面白くないなあ、と思えるところも結構ありました。表題作の「スティル・ライフ」も、文庫に併載されている「ヤーチャイカ」も同じような感じで、面白いんだけど、面白くもないのです。
正直、結構、寝ました。呼んでいる途中で熟睡したことも何度かあります。

絶対違う例なのですが、テレビCM用に30秒や15秒を作るのですが、その秒数だけ印象的なメロディがあって、その前後になんてことはない楽曲がついた、って印象でしょうか。いや、すごく違うのはわかっているのですが、全体を通して後から考察すると、面白いのは音楽で言うところのサビの部分なのです。しかし、サビだけではつまらなくって、サビに至るところと、サビの後があってこそ、サビが面白くって、そして結果として、全体、不思議な印象を残して面白い、ということなのです。

池澤 夏樹¥ 348

とにかく面白かったのは、面白かったです。寝たけど。

2010年12月19日日曜日

「とらドラ!」 なるほど、こりゃ少女漫画だな、確かに。

【今日の一言】
「第2巻、買っちゃったよ



ツイッターで知り合った中学か高校の友人(明らかに男子、つまり同性)から、「とらドラ!」を教えてもらった。

私は「ドラゴン」という言葉には、中学の時に「燃えよドラゴン」を映画館で見てから、意味もなく反応してしまう。

中学生といえば、今も昔も、第2時成長期の真っ只中にあり、自分がこれからどうなっていくのか、意識しようがしまいが、悩むものです。
勉強、進路、家族とのこと、異性のこと、変わっていく自分の体……。とにかく不安だらけなのですね。
そこに、突然、ブルース・リーという男が、「アチャー」というけたたましい怪鳥音と共に、僕達の前に現れたのですよ。
そりゃもう、ほとんどの悩める中学男子は、「アチャー」と叫べばなんとかなる、と思ったものです。
私も、その一人。その日以来、自分は、ドラゴンである。と思い込んで、今日に至るわけです。
(ただし、中日ドラゴンズは除く。別に好きでも嫌いでもない中日ドラゴンズに関しては、星野が監督をしたときは、大嫌い。今の落合はまあまあ、という感じです。中日ドラゴンズのドラゴンには、反応してません)

ブルース・リー

で、「とらドラ!」です。
「とら」は虎。「ドラ」はドラゴン=竜なのです。
ドラゴンとタイトルに入っているのなら、それは読んでみなければならないでしょう。はるか昔の中学の時に、ブルース・リーに影響されたものとしては。

虎は、小さいけど存在感があるゆえのニックネーム「手乗りタイガー」と陰で呼ばれる「逢坂大河」という女の子と、目付きだけが超怖い「高須竜児」が主役のラブコメです。

竹宮 ゆゆこ¥ 536

面白いか、面白く無いかと問われると、それは面白いと答えます。面白いもん。
しかし、正直、小説を読んだ気分にはならないのです。
少女漫画を読んだ時の気分。うまく作られたラブコメの軽いドラマを見た感じ。
「のだめカンタービレ」を読んだ跡にちょっと似てる感じがします。
(実写版の上野樹里は最低ですが)

で、「とらドラ!」は人気が高いらしく、何巻も出版されているのですね。
正直51歳のオヤジが読む小説ではないです。夢見る高校生が読んで可愛い小説です。
読んだ後、心にずっしり何かが残る、というのでもないし。少女漫画の小説化されたものですから。

俺、第2巻、買っていいのかな、読んでいいのかな……。

2010年12月17日金曜日

【深夜プラス1】を読んで。

【今日の一言】
「サウンド・オブ・ミュージックに似ている……」

冒険小説、エンターテインメント小説の金字塔。「深夜プラス1」。ギャビン・ライアル作、菊池光 訳 早川文庫だ。

内藤陳(日本冒険小説協会の会長)は、自分が経営する新宿ゴールデン街のバーに、その名前を冠しているほど心酔している小説。

ギャビン・ライアル¥ 798

で、読んでみると、実際、面白い。最高に面白い。

読んでない人には、一読をお勧めする。

しかし、手放しでお勧めできるかというと、実はそうでもない。

訳がちょっと厳しい。主語が分かりづらい、と感じるのは私だけだろうか。

それから、主人公の動機になかなか共感できなかった。

そんなことを差し置いても、エンターテインメント小説として最高に面白いけどね。

で、今、思った。深夜プラス1って、最近見た映画と、ちょっと話の展開が似てないか。

昨日、このブログで紹介した、全く「深夜プラス1」とは違うジャンルの映画に……。

シンクロにティだ。

2010年12月15日水曜日

オシムのツイート

今日の一言
「愛と勇気」



面白い面白いと、噂には聞いていたけど、マジ、こんなに面白いとは……。

2010年南アフリカワールドカップ。日本代表はオシム監督の指揮のもと参加するはずだった。
しかし、忌まわしき不慮の事故で、残念ながらオシム監督は、日本代表の指揮を取ることができなかった。

ところが、オシム監督(あえて監督と呼ばしてもらうけど)は、意外な形でワールドカップに参加する。

ツイッターだ。

スカパーのワールドカップ中継。解説はイビチャ・オシム。

そして、スカパーはオシム氏に、つぶやき解説をやらせたのだ。

これは面白かった(らしい)。らしい、と書いたのは、実は私はスカパーでワールドカップを見ていない。

何しろ、当時契約していた三鷹ケーブルテレビは、スカパーがつながらず
(その後、Jリーグが見たいため、解約→しかしこの解約の時の、三鷹ケーブルテレビのひどさったらなかったが)
紙媒体やネットで、そのことを知るだけでした。

しかし、先週、吉祥寺のロンロン(アトレなんだけど、まだ、ロンロンの方が呼び名れている)のブックファーストで見つけてしまいました。

「オシム@愛と勇気」

イビチャ・オシム¥ 945

とにかく面白い。

南アフリカの熱かったワールドカップを思い出す。
またあのゲームを見ているような錯覚に落ちる。

僕は、この本を読んで、サッカーがあってよかったな、
と思うし、つくづく、イビチャ・オシムという人は
素晴らしく、日本とご縁があることを神に感謝するし、
そしてなにより、オシムジャパンのサポーターとして
南アフリカのゲームを一緒に戦いたかったと、切に思います。

2010年5月26日水曜日

『稼げる超ソーシャルフィルタリング』  青志社  堀江貴文

この本が1000円するというのは、正直高い。

内容は、ツイッターとグーグルのジーメールとアイフォンなどの具体的な使い方の本。

僕は、これらの内容はほぼ知っていたので、読む必要はなかったです。

しかし、ツイッターの使い方がよくわからなくって、これからやってみたい、
とか、ジーメールの使い方をもっと把握したい、と言う人には
いいかもしれません。

しかしまあ、1000円は高いかな。

読むのだったら
アマゾンマーケットプレイスがいいでしょう。

稼げる 超ソーシャルフィルタリング
堀江貴文
青志社
売り上げランキング: 315
おすすめ度の平均: 3.0
2 当たり前のこと
3 もしあなたが以下に当てはまれば読んでもいいかも
1 またせこいことしやがって
4 間違いのない一冊
4 TwitterとiPadの話は参考になるかも