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2011年6月19日日曜日

吉高由里子の「ト、ト、トリスのハイボール」♪の音楽の暗い過去

【今日の一言】
吉高由里子は大好きです!!


♪ ト、ト、トリスのハイボール ♪

吉高由里子もかわいいし、元気の良いコマーシャルですね。

まあ、僕はアルコール飲料のCMをテレビで放映すること自体に疑問をいだいていますが、それは今回のテーマではなく
このCMの音楽、♪ ト、ト、トリスのハイボール♬ のことについて今日は書いてみたいと思います。

♪ ト、ト、トリスのハイボール♬の元歌は、と訊くと、多くの人が♪ド、ド、ドリフの大爆笑~♬と答えます。

違いますよね。元歌は、「隣組(となりぐみ)」という歌謡曲です。

* 作詞:岡本一平(著作権消滅)
* 作曲:飯田信夫(ビクター専属)

1.
とんとん とんからりと 隣組
格子こうしを開ければ 顔なじみ
廻して頂戴ちょうだい 回覧板
知らせられたり 知らせたり

2.
とんとん とんからりと 隣組
あれこれ面倒 味噌醤油
御飯の炊き方 垣根越し
教えられたり 教えたり

3. とんとん とんからりと 隣組
地震やかみなり 火事どろぼう
互いに役立つ 用心棒
助けられたり 助けたり

4. とんとん とんからりと 隣組
何軒あろうと 一所帯ひとしょたい
こころは一つの 屋根の月
纏まとめられたり 纏めたり



隣組というのは、1940年に明文化された町内会のもう一つ下の組織で数家庭をまとめたもの。

ウィキペディアから抜粋すると
(ここから)
隣組は、日本の昭和期において戦時体制の銃後を守る、国民生活の基盤の1つとなった官主導の隣保組織である。
国家総動員法、国民精神総動員運動、選挙粛清運動と並び、前年に決定し1940年(昭和15年)に内務省が布告した「部落會町内會等調整整備要綱」(隣組強化法)によって制度化される。5軒から10軒の世帯を一組とし、団結や地方自治の進行を促し、戦争での住民の動員や物資の供出、統制物の配給、空襲での防空活動などを行った。また、思想統制や住民同士の双方監視の役目も担っていた。第二次世界大戦、太平洋戦争の敗戦後の1947年(昭和22年)、GHQにより解体された。
(ここまで)

まあ、実際に隣組に組み入れられた人たちに取材すると(つまり戦争体験を持つ人)、住民同士の監視はなかったという人もいるが、思想統制にはやはり使われていたというのが、僕の感想だ。
だいたい、上(この場合政府になるのかな)から「仲良くしろ」なんて言われるのって、気持ち悪くてしょうがない。
石原都知事は、今回の震災で、隣組の復活をさせたらどうだ、と言ったらしいが、やはり、無理だと思う。近所となりが仲良くなるのは、それなりの理由というか必然性がないと。アパートの隣同士に住んでいる人たちが、全く会話をしたこともないというのも、確かに気持ち悪いけど、これが今の社会が持っている必要悪のような気がします。
強引に、アパートの隣の人と仲良くしてください、といったところで気持ち悪いだけだろう。

いずれにせよ、隣組という制度は気持ち悪い制度だし、戦意高揚を図る道具でもありました。それで、
♪隣組♬の歌は、この隣組制度を宣伝するために作られた。

ここから述べることは、私見ですが、僕はやはり、この隣組制度は、悪意に満ちて作られたのではないかと思います。
歌の歌詞にも出てくる回覧板には、大本営発表の記事が並んでいたそうです。竹槍で敵を倒す訓練もしたそうです。
権力者が、このような組織を作るときは、マインドコントロールをするための道具に使おうと思っているのです。
100歩譲って、そんな意図がないにしろ、結果として、マインドコントロールに使われるのです。
だから気持ち悪い、っていうんですよ。隣と仲良くするかどうかは、本人たちに任せるしかないのです。

で、僕は、♪ ト、ト、トリスのハイボール♬ を、どうしても気持よく見ることができないのです。
まあ、考えすぎだ、と言われますけど。
第二次世界大戦の時の、戦意を高揚させる歌は、どうも好きになれません。

吉高 由里子¥ 1,500

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