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2011年7月13日水曜日

本当に持てる男性の話……その3 グローバルモテモテ男

【今日の一言】
最後のオチが気に入らないんですけどね。

【今日のもう一言】
モテる男シリーズ、とりあえず、終わり。

【今日の、さらにもう一言】
モテる男シリーズ、その1、その2はこちら(その1)こちら(その2)です。



本日は本当に持てる男性の話、その3。
もちろん実在の人物ですよ。

この男、Tとしておきましょう。僕も田中ですからTですが、決して僕ではありません。

僕が30歳くらいの頃だったと思います。僕はとある有名企業でコピーライターとして働いていました。広告代理店と仕事をすることも多く、今回の主人公Tは、
その広告代理店の一つ(当時は丸の内にオフィスがあり、今は赤坂)の、営業の人でした。
スタイルも良く、鼻筋が通ったイケメン(当時はそういった呼び方はなかったけど)で、それでいてどこか抜けたところがあって好感の持てる男でした。
まあ、持てるはずだよね。

テレビCMのロケで、ベテラン女優さんとパリ、バルセロナへ行くことになりました。
いい時代だったのでしょう。パリも、バルセロナも、星の数が多いホテルに泊まり、両都市で、撮影に来たのか観光に来たのかわからないくらいのスケジュールを組んでいました。

パリのホテルは、オペラ座の近くでした。落ち着いた、心やすまるホテル。宿泊客を心からもてなしているだろうと思われるホスピタリティ。
しかし、英語圏ではないので、フロントやホテルマン採の会話は全てフランス語。通訳はいない。
で、さっそうと登場するのが、代理店の営業のT氏。フランス語がペラペラ(フランス語でもペラペラと言うのだろうか?)で、ホテルのチェックインから何かなら何までスマートに仕切ります。何でも中学と高校の外国語がフランス土だったそうです。(あの学校ですね、サッカーが強い)

ドニ・ラヴァン
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(パリといえば、ポンヌフの恋人。日本語に完全に訳すと、新橋の恋人。イメージが……orz )
      ⇓


そしてパリの夜。

ホテルのラウンジのようなところで、僕とT氏とくつろいでいると、スレンダーで、ブロンドショートカットの笑顔が素敵な女性がやってきました。ファッションも含めてとてもキュートでした。
で、彼女は突然、T氏に話しかけました。
何と、彼女はT氏のガールフレンドだったのです。
僕とT氏は、彼女の案内で夜のパリを楽しみました。パリに住んで、パリに暮らしている人たちだけが知っている、観光客用ではない夜のパリ。
数時間楽しい時を過ごし、僕はT氏と彼女の二人を残してホテルに帰りました。
ガールフレンドとの楽しい時間を邪魔するのは、ね、無粋でしょ。

次の朝、T氏に昨晩のことをさりげなく訊ねたら、「結婚してくれって、せがまれてるんですよね」だって。
「あんな可愛い女の子に結婚をせがまれているんだから、いいじゃない」と言うと
「いや~……」と何だかうやむやに。

ま、いいか。僕は、普通の観光客では味わえない夜のパリを楽しんだわけだし。

パリには数泊したけど、毎晩彼女はやって来て、一次会は僕とT氏と彼女でパリに繰り出し、二次会以降はT氏と彼女の二人で時を過ごしていました。

パリでの仕事が終わると、バルセロナへ。

パリもいいけど、バルセロナも魅力溢れる街です。ここでのホテルは、パリよりちょっとラフな感じがしましたが、しっかりとした高級ホテルであることはかわりなく、素敵な時間が過ごせました。

実は、バルサのホテルでも、T氏は大活躍。チェックインの時にスペイン語を駆使し、僕や女優さん、十数人いるスタッフたちをしっかり仕切りました。
初日の夜も、パリと同じくホテルのラウンジでカクテルを飲んでいると……
まさか……今度は漆黒のロングヘアーで目がパッチリ開いた、彫りの深い、そしてグラマラスな女性が登場しました。
そうです。T氏のガールフレンドです。

スカーレット・ヨハンソン

(アンダルシアに憧れて。バルセロナじゃないけど、適切な動画がありませんでした。m(_ _)m )

あとは、バルセロナもパリと一緒の展開です。
観光客向けではない夜のバルサを案内してもらい、2次会以降は、T氏とバルサのグラマーなガールフレンド二人。
「夕べはどうだっ」「結婚してくれってせがまれるんですよ」「あんな可愛い子なんだからいじゃない」
これが数日続きました。

ね、モテるでしょ、この男。パリとバルセローナに、その街のイメージにピッタリのガールフレンドがいるんですよ。仕込みか?って思うくらい。

バルセロナも素晴らしい街でしたよ。楽しかったです。やはりガウディ関連は圧倒されました。グエル公園、サグラダファミリア、それから少し郊外にある聖家族教会(なんでもサグラダファミリアの元と呼ばれている教会)、モンセラートも。ピカソも。ピザも。パエリアも。
今ほどサッカーが好きだったら、カンプ・ノウの側を、説明を聞きながらタクシーで通過するだけというようなもったいないことはしなかっただろうな。


パリ、バルセロナでの仕事を終え、東京に戻り数週間が経ち、僕は当時鎌倉に住んでいたのですが、鎌倉のマンションに結婚披露宴の案内状が来ました。
何と、T氏の結婚披露宴なのです。
案内状を開封してみると、相手の女性は、日本人。
おかしいじゃないか。パリジェンヌはどうした?バルサのグラマー美女はどこへ行った? ジュテーム(Je t’aime)と愛をささやき合ったんじゃないのか? テキえロ(Te quiero)とかテアモ(Te amo)はどうした? 我爱你は?사랑하고 있습니다は?
……。

結婚披露宴に参加すると、そこには、白いタキシードを着て満面の笑みを浮かべるT氏と、パリジェンヌやバルサのグラマー美女に勝るとも劣らない、スレンダーで勝つグラマー、そして美人の日本人女性がいたのでした。

ね、いくらモテるからって、気に入らない落ちでしょ。

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