もう10月になろうとしているのに、まだ、夏は終わっていない、ロスタイムと思ってやってきたのですが、そろそろ、ロスタイムも終わりですね。
とてもさみしいのですが。
夏の終わりとともに「音楽と小説とショートストーリー」も終わります。
これまで読んでいただいた方、本当に感謝しています。
終わりといっても、引っ越すのですが、きっとどこに引っ越すかは、お伝えはしないと思います。
また、偶然見つけたら、読んでいただければ、感謝いたします。
さて、最後も、音楽のお話を。
夏の終わりに、3曲。
いるかの「海岸通」。
ラッツ&スターで
「Tシャツに口紅」
どちらの曲も、情景が浮かんできて、切なくなりますね。
そして
吉田拓郎の
「サマータイムブルースが聴こえる」
おそらく、つまごいのものだと思います。
僕にとっての夏の終わりのイメージは、この楽曲なんです。
ライブのMCも少しだけ入っています。
では、そういうことで、またどこかでお目にかかりましょう。
あ、次の新しいブログは、
夏真っ盛りの、ゆずの「夏色」から、始めようと思います。
では、さようなら、愛しき人よ。
2013年9月28日土曜日
2013年9月20日金曜日
夏のロスタイム
あっという間に終わってしまいました、今年の夏。
ここ数年、まともに夏を過ごしたことがないのです。
いや、まだ去年の夏は、よかった。
今年はひどい。全ては、僕のせいなんですが。
来年の夏は、また、もとの夏を取り戻すんだ。
そのために、走るしかない。
ひたすら走るしかない。
今年の夏のロスタイムは、短かったなあ。
曲は、稲垣潤一の夏のクラクション。
まあ、こんなロマンティックな気分でもないのですが……。
2013年6月6日木曜日
路地裏の少年 浜田省吾
路地裏の少年にはいろんな思いがある。
浜田省吾は広島県呉三津田高校出身。僕は広島市立舟入高校出身。少し浜省の方が年上ですが、この歌詞の気持ちは、当時高校生だった僕に、いろんな思いを抱かせてくれました。
何の疑いもなく広島大学に行く予定にしていた僕は、ある事情で東京に出ることにしたのです。まあ、今思えば、これが全ての間違いだったと思うのですが、まあ、東京に出てしまったのだから仕方ない。やり直したいけどやり直せませんからね。
「朝焼けのホームにあいつの顔、探したけど、涙で見えず」
まさにそんな気持ちで、僕も広島駅のホームを後にしたものでした。
そのあとの歌詞も、正に、僕とシンクロしていていて、もう、連絡が途絶えて久しい同級生の青盛君と、よくこの歌を歌ったものでした。
青盛に会いたいなあ。僕が苦しい時に助けてくれた友達です。
この文章を書きながら「路地裏の少年」を聴いているのですが……やはり、間違ってしまった人生を、今、何とかしないと、どうしようもないなあ。間違ったものは間違ちまったんだから。
もう、人生は3分の1くらいしか残っていないけど、取り戻さないと。無駄に生きてきた。よかった、今日「路地裏の少年」を聴いて。
口ずさめば、悲しい歌ばかり。届かぬ想いに胸を痛めて。
今日もまた、呼ぶ声に、こたえては、
わけもなく、砕かれて手のひらから落ちて。
生きる意味さえわからずに、愛する家族の愛し方も未だわからず……
あれは俺、53。広島行きの飛行機の中で。
2013年6月2日日曜日
ブルースカイ ブルー 西城秀樹 昭和の名曲シリーズ……その7
西城秀樹といえば、YMCA。世界に轟くゲイを賛美する、ヴィレッジ・ピープルのカヴァーソング。
当時、ゲイは日本ではやはりタブーで、秀樹のスタッフは、大反対したという。でも秀樹は「そんなことどうでもいい。この歌でみんなを元気にしたい。できる、この歌で」とプロジェクトを自らが進めたという。さすがである、秀樹でなくても感激だ。
僕はどうやっても、振り付きでYMCAをみんなで歌う様子は、悪い冗談にしか見えないのですが。
そして広島における西城秀樹は、当時その名を出せば泣く子も黙るやんちゃな高校生というイメージ。今でも、僕がたまに行くお好み焼き屋さんは、秀樹の高校の後輩に当たる人がやっているのですが、そこで仲間とサンフレッチェ広島の話をしながら、秀樹の武勇伝もそこに加わる。
秀樹とは、そういう存在なのです。まじに、いい意味で。
さて、僕の中で、西城秀樹といえば……ブルースカイ ブルーなのです。
なぜ、西城秀樹がこんな歌を歌ったのだろう?こんな歌、というのは、ダメな歌、という意味ではありませんよ。このバラードは、僕はとても素敵な楽曲だと思いますし、秀樹の中で僕はナンバーワンソングだと思います。「傷だらけのローラ」もなかなかですが。
ブルースカイ ブルーは不倫の歌。秀樹が、若くて美しい人妻(それも金持ちの家に嫁いだと思われる)に恋に落ちて、別れて、悲しい、という歌なのです。
ギンギンのアイドルが、なぜ、不倫の歌を歌ったのだろう……。シンプルだけど、世界観のある楽曲です。
もう、過去になってしまったならぬ恋に、美しすぎる青空が眩しく、その青空に、もう二度と会えない彼女に「さよなら」と伝えてくれ、という内容。
何だか、いろいろ考えますね、秀樹の当時の状況はどうだったのか、作詞家は……まあ、秀樹にも年上の人との噂はありましたし(人妻ではなかったですけどね)。
まあ、いいや。
人は、恋をするのですよ。純粋に恋をする。ただ、それだけのことですよ。
燃えるような恋は、終わってしまえば、冷めた灰になるのではないのです。
果てのない青空の色に加わるのです。だから青空が美しければ美しいほど、どこかにブルーも秘めているのです。
2013年5月22日水曜日
ケサラ 木村充揮 圧倒的な虚しさの中で……。
最近というか、ここ数年なのだろうか……。
虚しい気持ちに支配されることがある。原因不明なのか、原因明瞭なのか。
失いはじめたものへの郷愁か、それとも自分の手元にあるものののはかなさなのか。
わからない。
もう、53歳になってしまったよ。今年は54歳。
歳をとることは、切ないものなのだ。
僕が小学生だったときと比べて、残りの人生は少ない。
10代だったときと比べて、20代だったときと比べて……。
いや、昨日と比べたって、今日の僕の残りの人生のほうが、確実に少ない。
後戻りしたい。あの日に戻って、やり直すことができたら、どれだけいいか、と思う。
でも、戻れないのだよ。時間は一方向にしか進まない。不可逆性の権化なのだよ。
それがこの宇宙のかどうかは知らないが、僕をめぐるルールらしい。
つまり、僕は、時間の流れる方向ににしか進めないのだ。
だから、進むしか無い。
時間の流れる方向は、前なのか? 後ろなのか? そもそもそんなものはないのか……。
生きることは、選択の連続だ。今、間違えて、洗濯の連続、と打ってしまって書きなおした。
洗濯の連続も真実だが、選択の連続も真実だろう。
ふとしたことで、選択を間違うことはある。誰もが確信を持ってこちらが間違いないって選べるわけではないだろう。
しかし、その選択で、人の環境は大きく変わってしまう。
環境が変わっても、自分を変えなきゃいい、という人もいるが、まあ、そりゃそうだ。だけど、そこまで僕は強くないんだよ。
ということで、最近、ヤバい時によく聴いている、ケサラ。
もともとはイタリアにオリジナルがあってホセ・フェリシアーノがサンレモ音楽祭で歌っていた。社会活動のテーマソングにもなっているし、いくつかのヴァージョンもあるが、今はこれ。
木村充揮のケサラ。
少し、助かっている。
ああ、それから大西ユカリと彼女の合唱団(大西組)がかっこいい。合唱とは、こういうもんだよね。
木村充揮
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さすらいの唄 小沢深雪 必殺必中仕事屋稼業 メインテーマ 昭和の名曲シリーズ……その6
【今日の一言】
昭和の歌謡番組みたいになっちゃった……。
必殺シリーズ(テレ朝のドラマ)の中で、おそらく一番面白いのは「必殺仕掛人」だと思われる。
「思われる」としか書けないのは、放送されていた当時は小学生で、ロクに見ていなかった。
ただ、大人になって知ったのは、原作が池波正太郎の「仕掛け人・藤枝梅安」で、主演が緒形拳と林与一。面白く無いはずはない。
その次に面白いのは「必殺必中仕事屋稼業」。
何しろ主役の半兵衛は緒形拳を再びキャスティング。相方の政吉は林隆三。元締めに草笛光子。
役者が揃ってしまったのだ。
仕掛けも極めてシンプル。クライマックスのカタルシスは半端ない……。
当時、高校受験を控えたいた私には、何とも楽しみな週末の時間だったのです。
しかし今日は、そのテーマソングの話。
必殺シリーズのテーマソングは初回の「必殺仕掛人」から平尾昌晃が作曲プロデュースをしていた記憶がありますが、御多分にもれず今回も平尾昌晃プロデュース。歌手は平尾昌晃がやってた音楽学校的なところの生徒である小沢深雪。
そして、このテーマソングが、凄かったのです。
切ないのです。何だか切ない……。
まあ、平尾昌晃のメロディーラインにもその切なさの要因はあると思うのですが、それより何より、小沢深雪の歌唱が切ないのです。
声が切ない。決してか細くはない。少し低い声。彼女ならではのフェイク。後で動画を転載させて頂きますが、ワンコーラス目の比較的早めに出てくる ♬……行く宛もなくぅ ♬ の「くぅ」のところの計算された跳ね上がりなどは、やり場のない情念を胸に抱きながら、それでも諦めている少女の想い、と聴き取れる。
そしてコーダーと感じられる ♬……あなたが~ぁ、恋しい~……♬ の「~ぁ」の「小さなあ」のところは、やり過ぎくらいに跳ね上がってますが、それがもう何だか稚拙で、それゆえにいたいけな少女の切なすぎる心情と聴き取ることもできるのです。
そして小沢深雪は、この曲のレコードでヒットを飛ばしたあと、雪が気づいたら溶けていたように、以降ヒット曲がないのです(たぶん)。
レコードのジャケット(実は、中3の私はこのレコードを新聞配達して買ったのです)を拝見する限り、少しボーイッシュなその風体も、切なさそのもののような……。
当時の僕は、吉田拓郎とかぐや姫とチューリップという三大ニューミュージック系アーティストのアルバム(当時はLPと呼んでいた)を聴いていたのですが、そんな僕の心に、何だか染みてきた、「さすらいの唄」という演歌だったのでした。
それでは、聴いていただきましょう。
必殺必中仕事屋稼業 メインターマ さすらいの唄。 歌うは小沢深雪。
ドラマのイントロダクションナレーションは、ご存知 藤田まこと(だよね)でございます。
(アップ感謝です)
2013年5月3日金曜日
ここのところ、不安定な日々が続く
ちょっとヤバい感じがする。
まだ、ヤバい感じがする、と自覚できているからいいかと思うけど。
何のために生まれてきたのかわからない。
意味があるんだろうか。
この前のエントリーでも書いたが、いろんなことに翻弄されている気がする。
けど、それでも進むしか無いんだけど。
進めるのか。
明日なんか無いかもしれない。けど、
走るしか無いんだよ。
どうしてこうなったのかわからない。
それでも、走るしか無いんだな。
死ぬかもしれないけど。その時は、ごめん。
2013年4月29日月曜日
なかなか思うようにならない
なかなか思うようにならない。
そもそも、何か思っていたのか……。
自分の今の状況を考えると、一体どうしちまったのか、と落ち込むことがある。まあ、こんなこと、ここに書くことじゃないのですが……。
もう時間がないが、焦らずに急ぐしかない。
中島みゆきの「ローリング」という歌に、
「さみしさを、人に言うな」
「軽く軽く、傷ついていけ」
「笑いながら、荒野にいる」
と言う歌詞がある。
何だか、よく分かる感じがする。
いろんなことが思うようにならなくて、人生が翻弄されている。
そりゃ、楽しそうにやってるよ。さみしさを人に言うな、と言われてるからね。
でも、思いっきり泣きたいし、涙が止まらないことがある。
荒野に一人でいると。
2013年3月10日日曜日
「旅する石鹸」がめちゃ可愛い。
産業から商業へ。大量生産時代が終わって欲しいなあ
「旅する石鹸」 これがめちゃくちゃ可愛い。
丸菱石鹸が発売している石鹸。
コールド製法で厳選した原料で……
という中身に対しての、このデザイン。
「旅する石鹸」はめちゃくちゃ素敵です。
で、本当に伝えたいのは、「旅する石鹸」をきっかけにしての、
産業から商業へ、という
ネット時代の「商業革命」。
ただ、まだまとめていないので、もう少しお待ちください。
【インターネット時代の「商業革命」】
という考え方です。
【インターネット時代の「商業革命」】
という考え方です。
2013年2月15日金曜日
高校時代 (イントロ的なもの)
【再会】
西荻窪に仕事があってその帰り。14時を周る頃。席は空いていたが、進行方向に向かって右側に立っていた。
僕が乗っていた中央線の快速のすぐ側を、登りの各駅停車が並行して走っていた。
何気なく、その各駅停車を見ていたら、その電車のドアの内側から、こちらに視線を送ってくる人物がいる。
僕はその女性をよく知っていた。
Sだった。
彼女とは高校の同級生。黒い髪と、すこし大きな瞳。美少女とまではいかないが、清楚で静かなイメージで、結構男子から人気があった。ただし、陸上部に所属していていて、放課後はトラックを走っていたので色は黒かったが。
僕は、各駅停車に乗っているSに、手を振った。僕も気づいているよ、というサイン。彼女も僕に手を振り返してくれた。
新宿で降りよう、すこし話でもしないか、と身振り手振りで彼女に伝える。彼女もオッケイのサインを送ってくる。
突然の再会。こういうこともあるんだな、と少し胸がときめいた。
高校の頃、僕は彼女と付き合っていたわけではない。彼女は陸上部でハードルを跳んでいたし、僕はサッカー部でグランドを駆けずり回っていた。
ただ、帰りの電車がよく一緒になった。市内にある高校だったけど、僕と彼女は郊外から通っていた。電車が乗換駅まで一緒で、1周間に2,3回は還りの電車が一緒になった。
クラブ活動が終わって数十分すると、空腹に耐えられなくなるのは男子だけじゃなく女子も同じらしい。乗換駅にある立ち食いのうどん屋で1周間に1度くらいのペースで、二人してうどんを食べた。ただし、彼女の場合、うどん1杯を一人で食べると、家での夕食に支障をきたすので、二人で1杯頼んで、それを7対3から6対4くらいに分けて食べた。
僕たちは、そういう意味では仲が良かったが、付き合っていた、というわけでは決して無かったんだ。話を交わすのは、乗換駅までの帰りの電車と立ち食いのうどん屋の中くらい。どんなことを話したかなんて、もう、すっかり忘れている。
Sは、電車を降りたホームで待っていてくれた。先程は気づかなかったが、ベージュのスーツを見事に着こなしている。攻撃的でもないし、コンサバティブ過ぎもしない。スカートはひざ上。僕と同級生だから50歳を少し超えているのに、その丈がよく似合った・
「久しぶりだね」
と声をかけると、
「ホントに……」
と、あの頃の笑顔で答えてきた。
もう、あの頃のように色は黒くない。もちろん数十年の時の経過を経ているのだから、高校生の彼女がそこにいるわけではないが、気持ちは高校生の頃に戻っていた。
「あまり時間がないの」
と、すこし困ったような表情。
「じゃあ、あそこに行きますか」
と僕は、駅ナカの立ち食いそばやを指さす。
彼女の困った顔が一気に笑顔に変わった。
「お腹は空いてたんだ」
二人で1杯のうどんを頼む。小分けする器をもらい、彼女に分ける。大人になって、しかも空腹な彼女が、結局80%くらい食べた。大人になるとはこういうことか。
うどんを食べている時間は、10分もなかっただろう。でも、僕たちは間違いなく高校生の頃に戻っていた。
「じゃあまたね。私は地下鉄に乗り換えなの」
と
「ああ、気をつけて」
「また会おう」と付け加えようとしたけど、やめた。
携帯の番号も交換せず、
地下鉄方面に小走りで走っていく彼女を見送りながら、二度と会うことはないだろうな、と思った。
玄光社 (2013-01-18)
2013年2月14日木曜日
レスリングの魅力は、オリンピックで金メダルを取らないと伝わらないのか?
レスリングがオリンピック種目を外れることは、それほどよくないことではないですよ
レスリング関係者をはじめ、日本の多くのマスコミも、何で?とか、それは厳しいよ、といった意見が大勢を占めていますが……。
私は、正直、いいじゃない、別にオリンピックなんて、と思います。むしろレスリングにとってはいいことではないかとすら、思っています。
オリンピックで金メダルをとることが、その競技の魅力ではない
オリンピックってそんなに偉いのか?偉くないでしょう。
オリンピックの種目になっていることが本当に偉いのかというと、全くそんなことはないと思います。オリンピックなんて、運動会みたいなものだから、お祭りなんですよ。
皆さんにお伺いしますが、オリンピックでレスリングの魅力を感じましたか?素晴らしいスポーツだ、と思いましたか?
いや、もちろん心は動かされましたよ。でも、それって、レスリングの魅力でしたか? やってみたいなあ、レスリングの観戦に行きたいなぁ、という気持ちにつながりましたか?
いや、もちろん心は動かされましたよ。でも、それって、レスリングの魅力でしたか? やってみたいなあ、レスリングの観戦に行きたいなぁ、という気持ちにつながりましたか?
金メダルを獲得した選手やコーチはよくがんばったな、すごい努力だな、と心動かされましたが、それは、レスリングそのものの魅力とはちがいますよね。
多くのスポーツ関係者の方は、大事なところを間違えていると思います。
オリンピックでは、その競技の本質的な魅力は伝わりません。興奮したり、感動はするかもしれませんが、それは競技の魅力からくるものではなく、オリンピックという派手な器に盛られた表層的な魅力なのです。
オリンピックでの人気獲得は、本質ではない
スポーツの魅力はいろいろあります。競技によっても違いがあります。
その魅力を伝えるためには、地道な活動が必要です。
何が魅力なのか、本質はどこにあるのか……。
私はレスリングのことはよくしりませんが、おそらく、人間の体のメカニズムを利用し、心理的な駆け引きにより相手を制するところに、魅力があるのでしょう。
(違ったらごめんなさいね)
でも、それって、オリンピックじゃ伝わってこないですよ。
もちろん、レスリングの関係者の方々が、その魅力を伝えるために、地道な努力を怠っているとは思いませんが、あまりにもオリンピック頼みな感がするのです。
いいじゃないですか、別にオリンピック競技じゃなくても。
競技者として極めたいなら、世界選手権があるじゃないですか。
オリンピックとは関係ない所で、魅力をアピールしているスポーツはたくさんある
私も習っている少林寺拳法は、オリンピック選手を作る気はサラサラない、チャンピオン(オリンピックに置き換えれば金メダリスト)を作ったところで何もいいことはない、といった趣旨のことを、開祖(少林寺拳法を作った人)が早々と断言しています。
しかし、一方では、少林寺拳法の本質的な魅力を伝えるためには、120%の活動をしています。
その結果、世界中に少林寺拳法を修行した拳士は累計で170万人。現役の拳士は14万人もいるのです。(まあ、問題もありますが)
少林寺拳法の宣伝をするつもりはなかったのですが……。
少林寺拳法だけではなく、他のスポーツでも、魅力たっぷり、やりたいスポーツはたくさんあるはずです。
レスリングがオリンピック競技から外されたところで、レスリングの本質は変わりません。魅力も変わらないはず。
オリンピックへの早い復活を考えるのではなく、
もっと、レスリングの本質的魅力を伝えるには、どうすればいいかを考えるべきだろ思います。
もう、オリンピック賛歌には、うんざりですよ。
2013年2月13日水曜日
爆速
僕速という言葉を知らなかった……
爆速という言葉をごぞんじでしょうか?ご存知ですよね……て。
恥ずかしながら、私は先程まで知りませんでした。
(爆乳は知っていましたが……)
もともとは
爆薬が爆轟現象をおこした場合の、爆轟の伝播速度のことを言うらしいのですが、
ネットやデジタルの世界では、
これまでのスピード感とは全く違う、猛烈なスピードでいろいろなことを進めいていく、あるいは進んでいくことを
言うのだと思います。
(憶測しかできない自分が虚しい……)
昨年、Yahoo!が打ち出した(ですよね?)「爆速」。
スピーディどころの話ではないのですね。
Googleが、法律的に大丈夫かどうかわからないStreet Viewを実行したり、YouTubeを買収したのも、爆速での実行が必要だったから、だと思います。
コンプライアンス上どうなんだ、みたいなことを、この感じについていけない人たちが運営している会社なんて、沈んでいくのは当たり前ですね。
爆速の世界は、これまでの人たちには見えないのでしょうね
爆速で、いろんなことが進みます。
既存のパラダイムで生きている人たちには、きっとこのスピードには、ついていけない、というレベルではなくて、見えないんだと思います。
政治家には見えないでしょう。政治家を選ぶ有権者にも見えないでしょう。
既存メディアの人たちの中で、爆速の世界が見えている人たちは少ないでしょう。
爆速の世界が見えるかどうか。そこで会話ができて、議論ができて、行動を起こすことができるかどうか。
スローなことを、爆速で
もちろん、爆速と並行して、
スローな(ちょっと、言葉的に恥ずかしいですがは……)ことも当然残ります。
日本の農業や漁業を基盤としたもの、発酵系のものとかも。
しかし、それ自体のスピード感は変わるものもあれば、変わらないものもあると思いますが
発想、ブレーンストーミング、プランニング、ディシジョン、アクション……これらのものは、爆速で行われていく必要があるのです。そのプロセスを経たスローなものは、猛烈に価値のある物になるでしょう。
爆速は快感に繋がる
爆速でなければ生き残れない、というか、爆速の方が、いろいろ気持ちいいんだと思います。
なんか、気持ちよさそうじゃないですか。
いや、爆乳の話じゃないですよ、爆速ですよ。
でも、今更、仕事の時に「爆速で」なんて言わない方が、いいような気がします。昨年、爆速で仕事をしていた人は、さらに次に進んでますからね、きっと。
だから、爆乳じゃないって!
⇓
磯山 さやか
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2013年1月22日火曜日
インフレターゲット2%政策 さて、ブラックな社会に通用するか?
安倍晋三がインフレターゲットを2%にして、いろいろ政策をやっています。
何しろデフレから脱却したいとい、と言う気持ちはわかりますが。が……。
僕は、インフレに向けてどうこうする、という発想自体が?です。
インフレにする、ということはシンプルに言えば円をたくさん供給する、ということ。
円がたくさん出回るから、銀行も企業に貸して、企業も投資して、利益を上げて、その利益分のいくらかを従業員に多めに支払って
従業員がいろいろ消費する。すると企業が儲かって……という計算なんですよね。
すると税金もたくさん財務省に入る、と。
いかにも古いし、突っ込みどころ満載だと思うのですが、
僕の一番の疑問は、会社は儲かっても従業員の給料は上げないだろうな、ということ。
(実際、経団連はベースアップを凍結と言ってるし、私の周りにも、この1月から給料が更に下がった人がたくさんいる)
安倍晋三は、従業員の給料を増やしたところには税金の優遇措置を取る、と言っていて、これはいい政策だとは思いますが
それでも会社は内部留保を進めるでしょう。
今、日本の多くの会社がブラック化しています。従業員や下請けの会社に働かせるだけ働かせて、給料や支払額は上げない。いや、むしろ下げるという、そこそこ有名な会社でも、マジにブラック化しています。
(気づいてない従業員の人も多いですが、オタクの会社、ブラック化してませんか?)
万が一、安倍晋三の政策が当たって、会社が従業員の給料を一時的に増額したとしても、従業員は決して支出を増やさないでしょう。大して価値が高まることはないのは知りながらも、貯金すると思います。
だって、いつ、クビをきられるかわからないですから。
退職金がまともに出ないのも知っています。いい業績を残しても、給料が上がらないのも知っています。ブラックですよブラック。
さらに、年金だってもう出ないじゃん。消費税とか上げるだけ上げて、返さない。あ、日本自体がブラックになってるんですね……。
年金問題を解決する方法は、現在の賦課方式をやめて積立方式を採用すること。
これでみんな安心します。これなら消費も少しは伸びるかな、と思いますが、どうもこの議論がなされない。
全開の衆議院議員の選挙の時も、どこの政党も話をしない・どうして?
これって、誰かが、財務省とかが緘口令を敷いているのでしょうか?
百姓は、生かさぬように、殺さぬように。by徳川家康。
◯◯は、生かさぬように、殺さぬように。 何時の時代も同じなのでしょうか。
インフレターゲットによって、円安になっています。
儲かるのは輸出で利益を上げている企業だけ。これから、ガソリンも電気代も上がります。生かさぬように、殺さぬようにという政策のもと、必死で家族のために、ブラック企業に務めているお父さんやお母さんたちは、そろそろ本当に死んでしまいます。
希望の国はないのか? いや、あるんです。あるんですが、それを大きく邪魔する存在があるのです。
それは何か。
その邪魔するものに関して言及すると、いろんなところから、圧力がかかってくるんですよね、マジで。
もう終わってるんですよ、ブラックなんですよ、日本は。
そして始まっているんです、新しい日本も。
でも、新しい日本を邪魔する、スーパーブラックの存在が……。
2013年1月12日土曜日
愛は勝つ
愛は勝つ
【今日の一言】
愛って、何だよ。
たけしとジャン・レノが下手くそな掛け合いをするテレビCM。
たけしが
「愛は勝つ」って歌、当時はバカにしていたけど、今は「愛は勝つ」と思うようになった。
とかそんな会話をするのですが。
「愛は勝つ」の楽曲を知らない若い人たちが多くいるんですよね。
ということで、
これが「愛は勝つ」です。
⇓
アイチューンでダウンロードできますよ。
⇓
KANというミュージシャンの楽曲です。
「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌でブレイク、オリコンでは8週連続1位、200万枚を突破したセールスを記録しているそうです。
レコード大賞も受賞、KANは紅白にも出演しているのですね。
愛は勝つ。
じゃあ、愛って何? 恋とはちがうよね。 何に勝つの? お金?……。
シンプルな歌(メロディーも歌詞も)大好きな楽曲の一つですが、いろいろ考えさせられるが楽曲でもあります。
KAN
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2013年1月9日水曜日
着るだけで巨乳になるTシャツ
⇑
着るだけで巨乳になるTシャツ。
「妄想マッピング-赤いブラTシャツ」を
このサイトの上部の黄色いバナー「遊べる本屋 ヴィレッジヴァンガード」の通販サイトだけで販売しているそうです。
意外と女性に人気があるそうです。
面白いことを考える人がいるもんですね。
着るだけで巨乳になるTシャツ。
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意外と女性に人気があるそうです。
面白いことを考える人がいるもんですね。
末法の世 それが今
食材が腐っていたら、どんな三ツ星シェフでも、美味しい料理はできやしない。

いや、それ以前の問題だ。
今、がまさにそういう時なのですね。
1月5日のエントリーで、「ニッポンのジレンマ」に関して書きました。今日はその件について、もう少し詳しく書こうと思います。
宇野常寛が看破した。まさに末法の世なのだと
今年の「ニッポンのジレンマ」で注目スべきパネラーは二人。
宇野常寛と猪子寿之。
特に宇野さんは今回キレキレだった。
後一人、早稲田の先生がいて、この方もよかった。
他の人は全然ダメでした。何がダメかというと、ダメな人の多くが、腐った食材の世界でどうするか、という話しでしたし、女子に至っては(特にウサギのキャラクターのニックネームがついた人)は、自己実現的なやすっぽい話に終始していました。
猪子寿之 宇野常寛

さて。
宇野常寛さんは、大河ドラマの「平家物語」と比べつつ、論を展開していました。
清盛は、腐ってしまった貴族社会を何とかしようとして貴族に近づいたけど、失敗。
頼朝は、貴族社会は腐ってるから、新しいところで新しい制度を勝手に立ち上げ、そこに人が集まって新しい時代を築いた。ということ。
今の、多くの人がこれが日本だ、と思っている社会を、平家物語に沿って、まさに末法の世、とも言っていました。そしてそこに強く同意していたのが、あるいは実感していたのがチームラボの猪子寿之。
今、政治家や企業、あるいは私たちが生活するとき、腐っている方で何かしてもしょうがない、ということなのです。
すでに、新しい世界はでき始めていて、宇野さんは、コミケを例に持ちだして、既に恐ろしいほどの大イベントがそこにあるのに腐った世界の人達はそこに全く着目しない。あるいは、法律を解釈してそこを潰そうとしてくる。というのです。
そうなんだろうな……。
紅白歌合戦が視聴率がよかったって……。そんな腐ったところでよくてどうしたっていうんですか。アフリカと中継してお金かけすぎ? そんなんどうでもいいですよ。初音ミクは、世界的に観られていて、紅白なんか……。
これから時代が変わります。もう、変わっている部分は多くあります。
経団連とか、あの辺の新年会で、大きな会社のエライ人がいろいろ言っていましたが、これは日本がだめになるはずだ、痛切に感じました。
終わってるんですよ、既に。腐ってる。
安倍晋三がいろいろ言ってます。やってます。しかし、絶対に日本はよくならないです。やり方が古いし、結局、既得権を守るだけだと思います。
それから、東京都がオリンピックを招致しようと躍起になっていますが、オリンピックを呼んで元気になろう、と言った考え方が既に古い。古過ぎる。
新世界のこと。そして新世界へ映ることを、絶対的に邪魔するもの
もう、既に新世界が明けようとしているのです。みんなも早く、急いでそっちで仕事をしないと。
では、具体的に、新世界とは何か
これに関しては、今回のエントリーでは申し上げないことにします。少し自分の中でまとまっていないところもあるので。
(近日中には、エントリーします)
しかし、それを邪魔するものが2つある。
一つは、意味のない既得権。
ジャスラックなんて、その典型ですね。このような既得権はあるとき突然崩壊することが予測されます。
大したことないでしょう。
法律を曲げて解釈し、弾圧をかけてくるでしょうが、新世界に人が流れてくれば、それは大丈夫。
しかし、どうしても、新世界の夜明けを邪魔するものがあるのです。これは本当にどうすればいいのか……。
無力感で体も動かなくなります。
それ、なんだと思います?
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原発です。
(いい悪いは別として、事実として邪魔なんです)
次回は、このエントリーに関しては
なぜ、原発が夜明けを邪魔するのか、ヲの理由に触れたいと思います。
宇野常寛さんにTwitterで呼びかけて、
宇野さんの考え方を知るのに何を読めばいいですか?と尋ねた所、
返ってきた答えは
これでした。
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宇野 常寛 濱野 智史 安藤 美冬 猪子 寿之 荻上 チキ 開沼 博 萱野 稔人 國分 功一郎 駒崎 弘樹 鈴木 謙介 速水 健朗 福嶋 亮大 藤村 龍至 古市 憲寿 水無田 気流 吉田 徹 與那覇 潤 中川 大地
第二次惑星開発委員会
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評論家・宇野常寛が主宰する総合誌〈PLANETS〉のリニューアル号。
特集「21世紀の〈原理〉――ソーシャルメディア・ゲーミフィケーション・拡張現実」では「情報社会」と「日本的想像力」をキーワードに、猪子寿之、濱野 智史、古川健介(けんすう)といった日本(ガラパゴス)情報社会のエキスパートたちとその本質を抉り、ポテンシャルを引き出す議論を展開。誰も見たことの ない/しかし確実に出現し始めている〈未来〉の姿を描きだします。
また巻末特集「ニッポン開発員会2013」では、安藤美冬、荻上チキ、開沼博、國分功一郎、駒崎弘樹、鈴木謙介、古市憲寿、與那覇潤など各界で活躍する若 手論客たちが結集し、原発、民主主義、社会保障、格差などこの国に山積する課題について全方位的に処方箋を提出します。
ほぼ20代、30代の論客「のみ」で占められた新しい知性の、新しい問題設定に基づく、新しい言論の姿を目に見えるかたちで提示する一冊です。
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2013年1月8日火曜日
この世で一番キレイなもの 早川義夫
【今日の一言】
僕は、結構、サルビアの花だなあ。ね。
早川義夫を全く知らなかった僕は、なんか妙だけど興味深いおじさんだな、と思っていたら、何とスタジオでライブをやるという。
キーボードの前に座ると……衝撃が走った。
テレビから流れてきた歌は「この世で一番キレイなもの」。
……凄い。衝撃。……うまく表現ができないなぁ。
メロディーも歌詞も編曲も、そして歌唱も圧倒される。
この世で一番キレイなもの
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早川義夫
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で、いろいろ調べると、ジャックスというバンドをやっていて、とにかく評価されているミュージシャンであることは分かった。
それと僕にとって衝撃的だったのは「サルビアの花」の作曲者だったということ。
サルビアの花は、カバーした人が多く、僕はモトマロのカバーが一番好きでしたが、早川自身が歌っているものを聴くと、全く別の音楽だ。
これは聴き比べてみてください、というようなレベルではないのですね。
結構、今、僕は早川義夫にショックを受けていて、うまく書けないのですが。
「サルビアの花」はもうおそらく40年くらい前の歌。「この世で一番キレイなもの」は20年くらい前の歌。
とにかく凄い。改めてまとめようとは思いますが……。
凄い「サルビアの花」。
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2013年1月5日土曜日
ああ、やっとわかった。選挙に行って白票を入れることに関する違和感の正体が。そして僕の役割が
2012年12月、衆議院選挙に行きたくなかった(行かなかったし)
この前の衆議院議員選挙(2012年12月)には、全く投票しに行く気になれなかった。
選挙なんて、行っても意味が無いとかなり強く感じた。
なぜ……。
もちろん政治に関心がないわけではない。しかし投票したい人物や政党が全く見つからなかった。いや、一人だけはいたのだけど、投票する、という行為そのものが嫌だったのだ。
僕の周囲の友人や先輩方は「入れたい政党がなければ、白票を投票するべきだ」といった内容の意見を僕ににくれた。
Twitterでつながりがある人たちからも、おおかた同じ意見をもらった。
「選挙に行かなければ、政治に文句を言う権利はない」という激しい意見を僕にする人もいた。
最後に紹介した暴言は別として、多くの人の言うことは、至極まっとうだった。
まっとうだと思いながらも、選挙に行って白票を投じる違和感は最後まであり、結局、選挙に行かなかった。
選挙の結果は、みなさんも御存知の通り、民主の惨敗、自民の歴史的勝利。
しかし、もう、政権途中から機能しなくなっていた詐欺集団の民主党のことはどうでもいいんだけど、自民党だって、歴史的大敗をした前々回の得票数より、比例区は少なくなっている。
今回の選挙で、自民党を支持している人が増えたわけでは決してないことは、みんな知っておくべきだ。
さて、話を選挙の投票に戻そう。
選挙に行かないことは、本当に悪いことなのか?
今回の投票率の低さは、これもまた歴史的だという。
テレビをたまに見ると「投票率の低さは目を覆うほど」とか「投票率を高くする工夫をするべきだ、例えば投票すると税金が安くなるとか」といった意見があった。
特に後者の税金云々の意見に対しては、本当に嫌悪感が走った。意見をいった当人は良いアイデアだと思ったのだろうけど。
改めて、僕はなぜ、選挙に行って白票を投じずに、あえて選挙に行かなかったのだろう。僕の中の感覚が、そっちのほうが正しいよ、といってくれているような気がしたんだ。
でもなんでそうなんだろう……。ある程度のことはわかりかけていたんだけど、はっきりと自分で肚には落ちていなかった。
そうか、選挙に行って政治を変えようという考えは、やっぱり間違ってるんだ
少し話が変わるけど、興味のある人は続けて読んで欲しい。
今年の1月2日(2013年)、去年につづいてNHKの教育テレビ(Eテレというらしんだけど、ちょっと……)の「ニッポンのジレンマ」を見た。
去年は、この番組で討論されたことがとてもエキサイティングで強く刺激を受けた記憶がある。
ところが、今年はどうだ。
「仕事の仕方」がテーマだったからというのもあるかもしれないが、自己実現系の話が多かった。まるで本屋のビジネス書のコーナーに置いてあるような内容。私はこうしてフリーになりました……特に女性のパネラーの意見は勘違いも甚だしく、今年はダメだなとずっと感じてた。
期待の猪子寿之さんも「法律を無くしてくれ、僕たちはいつ、法律にやられるか怯えながら毎日を暮らしているんだ」というちょっと訳の分かんないことを強く主張する。
今年はダメだな、と感じて、もうつまんないな、と思ったその時、宇野常寛さんの発言があった。
彼はNHKの大河ドラマ「平清盛」のことを持ちだして「視聴率は悪いかもしれないけど、すごく僕は感情移入して毎回涙する」といった趣旨のことを話したあとに
「平清盛は、貴族政治が腐ってしまったのをよくわかっていたので、貴族の世界に入って、そのシステムの中で日本を立て直そうとした。しかしそれではだめだったんだ。結局、源頼朝が、貴族の世界とは全く切り離された武士の制度を、いわば勝手に始めちゃったんだ。しかも京から遠い鎌倉で。守護とか地頭とかの制度。結局、今までの中で戦っても勝てなくて、それを無視して全く新しいことを始めた奴が勝っちゃった。平清盛はそういうドラマですよ」と続けた。
この瞬間、僕は生まれて初めて、目から鱗が落ちる体験をした。
「ああ、そうだったのか。僕が選挙に行って白票を投じるということは、清盛が貴族の中に入って貴族社会を変えようとしたのと同じなんだ。だから虚しさと嫌悪感があるのか」
(付け加えれば、選挙後、安倍晋太郎をはじめとする自民党の政治家、民主党の政治家、あ、公明党も含め、少なくともまだ存在感を感じることができる政治家の顔を見るのも嫌になった。)
つまり、今の日本の制度は、極端な言い方をすると85%くらい腐ってるんですよ。賞味期限が切れてるんですよ。
その腐っている制度の中に、国会も、政党も、選挙も全部入っているのですね、きっと。
僕は腐った制度の中に取り込まれるのはいやなのですよ。
宇野常寛さんの発言を通して、さっきの猪子寿之さんの「いつ法律にすぶされるか、怯えながら仕事雨をしている」という発言も、よく理解できるようになりました。猪子さんは、既に、ある程度新しいところでビジネスを展開して行っているのです。ところが、旧来の腐った日本の制度が、その新しいフィールドを許さないのですね。それは貴族が頼朝を潰そうとするのと同じなのです。
そうなんだよ、猪子さんはやっぱり新しい所で進んでいるんだよ。
新世界は、今の世界の外に作る
これから僕は、新しいところで生きて行こうと思います。
それは海外に行く事ではないような気がします。でも、何となく方向は見えてきました。自分の役割も見えてきました。
さあ、行くかな……新しいところへ。
どこかって? さあ……。でも、だいたい検討はついているんですけどね。
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