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2013年5月22日水曜日

さすらいの唄  小沢深雪   必殺必中仕事屋稼業 メインテーマ  昭和の名曲シリーズ……その6


【今日の一言】
昭和の歌謡番組みたいになっちゃった……。

必殺シリーズ(テレ朝のドラマ)の中で、おそらく一番面白いのは「必殺仕掛人」だと思われる。
「思われる」としか書けないのは、放送されていた当時は小学生で、ロクに見ていなかった。
ただ、大人になって知ったのは、原作が池波正太郎の「仕掛け人・藤枝梅安」で、主演が緒形拳と林与一。面白く無いはずはない。

その次に面白いのは「必殺必中仕事屋稼業」
何しろ主役の半兵衛は緒形拳を再びキャスティング。相方の政吉は林隆三。元締めに草笛光子
役者が揃ってしまったのだ。
仕掛けも極めてシンプル。クライマックスのカタルシスは半端ない……。
当時、高校受験を控えたいた私には、何とも楽しみな週末の時間だったのです。

しかし今日は、そのテーマソングの話。

必殺シリーズのテーマソングは初回の「必殺仕掛人」から平尾昌晃が作曲プロデュースをしていた記憶がありますが、御多分にもれず今回も平尾昌晃プロデュース。歌手は平尾昌晃がやってた音楽学校的なところの生徒である小沢深雪。
そして、このテーマソングが、凄かったのです。

切ないのです。何だか切ない……。

まあ、平尾昌晃のメロディーラインにもその切なさの要因はあると思うのですが、それより何より、小沢深雪の歌唱が切ないのです。

声が切ない。決してか細くはない。少し低い声。彼女ならではのフェイク。後で動画を転載させて頂きますが、ワンコーラス目の比較的早めに出てくる ♬……行く宛もなくぅ ♬「くぅ」のところの計算された跳ね上がりなどは、やり場のない情念を胸に抱きながら、それでも諦めている少女の想い、と聴き取れる。
そしてコーダーと感じられる ♬……あなたが~ぁ、恋しい~……♬「~ぁ」の「小さなあ」のところは、やり過ぎくらいに跳ね上がってますが、それがもう何だか稚拙で、それゆえにいたいけな少女の切なすぎる心情と聴き取ることもできるのです。

そして小沢深雪は、この曲のレコードでヒットを飛ばしたあと、雪が気づいたら溶けていたように、以降ヒット曲がないのです(たぶん)。
レコードのジャケット(実は、中3の私はこのレコードを新聞配達して買ったのです)を拝見する限り、少しボーイッシュなその風体も、切なさそのもののような……。

当時の僕は、吉田拓郎とかぐや姫とチューリップという三大ニューミュージック系アーティストのアルバム(当時はLPと呼んでいた)を聴いていたのですが、そんな僕の心に、何だか染みてきた、「さすらいの唄」という演歌だったのでした。

それでは、聴いていただきましょう。

必殺必中仕事屋稼業 メインターマ さすらいの唄。 歌うは小沢深雪。
ドラマのイントロダクションナレーションは、ご存知 藤田まこと(だよね)でございます。

(アップ感謝です)



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