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2010年5月14日金曜日

『アウェーで戦うために―フィジカル・インテンシティ III』 村上龍 光文社 

『アウェーで戦うために―フィジカル・インテンシティ III』 村上龍 光文社

村上龍のサッカーを題材にしたエッセー集。
シリーズですが、僕が呼んだのが、三番目のアウェーで戦うために。
面白い。というか「そうだよな」と思う事が多い。

時代は中田英寿がペルージャからローマへ移籍した頃の話で、セリエAや中田や当時ラッツィオで頑張っていた名波などのプレー、日本のサッカー、特にその頃シドニーオリンピックの予選を戦っていたのでその話など、サッカーを中心にした話が実に面白い。

サッカーのことだけをとらえても、村上龍が展開するエッセイはエキサイティングで、僕のようなサッカー素人は、なるほど、サッカーとはそういうものなのか 、とサッカーに対する知識や楽しみ方を教えてくれるけど、それ以上に楽しめるのが、サッカーを題材にして繰り広げられる、比較文化論であり、現代の日本のが抱える時代とフィットしていなことなどに対する考察の展開であったりする。
サッカー選手、政治家、マスコミ、私たち一人一人。エッセイはこれらを巻き込んで展開していく。
これは僕だけかもしれないけど、エッセイを通じて感じることができる村上龍の考え方には
非常に納得ができる。

もう、ワールドカップまであと少しなのに、なぜ、盛り上がらないのか、フィジカルインテンシーを読むと
よくわかる。

アウェーで戦うために―フィジカル・インテンシティ III
村上 龍
光文社
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