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2010年5月8日土曜日

上海万博のテーマソングのパクリ? 日本だってパクッてたジャン

上海万博が始まった。

しかし、私にとっては、万博と言えば、誰がなんと言おうが大阪万博だ。
1970年。私は小学校4年生だった。

おっと、あの頃の話をすると、別の方向で長くなるので、今回はその話ではなくて、
今回のテーマは、パクリ、の話。

上海万博のメインテーマが、岡本真夜の「そのままの君でいて」のパクリで、大問題になった。
パクリはよくない。それは同感です。
まあ、「そのままの君でいて」自体が、何か他の曲に似ているような気もするけど……。
(ジャクソンファイブの「アイル・ビー・ゼア」を聴いてみてください。そっくりだから。
 これは問題にならないの?)




それから岡本真夜は小川菜摘に似ているけど……(これはパクリじゃない)。
岡本真夜小川菜摘


いずれにせよ、中国は著作権の概念がない、とか、
中国の人はパクリ過ぎて困る、といった話がありますが、
私はあまり、日本の人たちがそんなことを言うのはいかがなものか、と思うのです。
実は、日本もパクリ天国だったじゃないですか。

やはり1970年代、日本のポップスの多くは、アメリカでヒットした曲の焼き直しでした。
中にはラテンの名曲のテンポをそのまま遅くしたものもありました。
それでレコード大賞(もう、これ自体に価値がないけど)も受賞してました。
換骨奪胎されていたものあったけど、ほぼ、そのまんま、というのも多かった。
テレビCMやグラフィック広告も、世界の一流のアイデアをそのままいただき、というケースが多かった。
あきらかに、パクッていたのです。

ちょっと話は飛びますが、
小林亜星と服部克久の「どこまでも行こう」と「記念樹」のパクリ論争ですが、どうやって聴いても、これ、パクリでしょう。コード進行はまったく同じ。まあ、コード進行が一緒なのは、たくさんありますが、メロディーラインも、微妙に違うだけでほぼ一緒。
「どこまでも行こう」をよく知らない人が、ちょっと下手に歌うと「記念樹」になる、といった具合です。


最近の例で言うと、浜崎あゆみでしょう。彼女かあるいは彼女のスタッフか。彼女にまつわる全ての表現は、パクリの一言で片付けられます。それをありがたく聴いたり見たりしている人が多かったわけですから、あまり中国に対して、怒ったりするのもどうなんだろう、と思います。

若い方はご存じないかもしれませんが、慶應義塾大学は六大学野球のリーグ戦で、応援にミッキーマウスをマスコットとして使用してましたよ。特に早慶戦では三塁側のスタンドに、大きなミッキーが登場していました。
あれ、実は著作権無視でやってた時代があるのです。一時期、それで使用中止になってました。ディズニーサイドと話がついたのか、その後1980年くらいまでは登場するのですが(正確な年代はわかりませんが、私が早稲田の学生だった頃、間違いなく一塁側から三塁側のミッキーマウスを見ていました)、それ以降、登場しません。これも、慶応の著作権に関する知識のなさが露呈した一件なのです。

私も、仕事で表現に携わっています。コマーシャルを作っているのですが。
いろいろ表現を考えて、いくつかのアイデアが出た後、あれ、この表現って、あのCMに似てるなあ、と気づくことがたまにあります。
別にパクッたわけではないのですが、結果として似てしまったのです。
潜在意識の中に、その元となった表現が残っていたのか、それとも、人間の考えることは、似ている部分があって、そのプロセスの中で似てしまったのか……。
いずれにせよ、私はこういう場合、いくらそのアイデアが面白くても、潔くその案はあきらめます。それが表現者としての義務でもあり、矜持でもあり、いや、当たり前のことでしょう。

さて、結論です。

中国のことをとやかく言う前に、私たちは、もっともっとオリジナリティのある、そして価値のある何かを生み出すべきだということです。
中国のことを笑う、ということは、今の私たちを笑うのと、なんら、変わりはないのです。

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