えっと、数日前に、小学5年生の息子の参観日に行ったのですが……馬鹿な授業をしているなあ、というのが率直な感想です。国語の授業で何をやっていたか、というと、
「しゃべり方」がテーマで、同じ文章でも、語尾を上げると、疑問形になる、そんな授業をやってるんですよ、45分もかけて。
それって、45分もかけることかな。5分でいいんじゃないの? 国語って、そんなこと教えるの?
ここで、はたと疑問。国語って、何を勉強するものなの?
小学校の勉強って、子供のインテリジェンスとファンタジーを鍛えるためにするものだと思う。
インテリジェンスとは自分で疑問を持ち、問題を分析し、取材し、アナライズして、論理構築し、行動し、解決、あるいは次なる疑問に結びつける。
ファンタジーは、自分の心の中を見つめ、人として(地球や宇宙のダイナミズムの中での)どう生きるべきかを考えたり、インスピレーションを得たりすること。
国語もこの例外にあらず。インテリジェンスとファンタジーを鍛える学習なのです。
もちろん、読み書きの基本は、しっかり身につけさせて上げなければいけません。
しゃべり方も、国語というのであるのならば、それもやらなければならないでしょう。
でも、それが「語尾を上げれば」みたいなことではないと思います。
「しゃべり方」は、「文章を書く力」と密接に関係します。書く力が上がらなければ、しゃべる力も上がりません。
「書く力」は「考える力」と密接に関係します。考える力が上がらなければ、書く力も上がりません。
そして、考える力をアップさせるには
疑問に思う力、疑問を解決するために取材する力、取材の成果も踏まえていろいろなことをアナライズする力、そしてインスピレーション、行動力と
そういう順番に能力が必要になってくるのです。
小学校の授業は(おそらく、高校の授業まで)は、全ての教科で、このような学習が行われるべきなのです。
このプロセスの中で、インテリジェンスもファンタジーも鍛えられていくのです。
で、改めて、語尾を上げると疑問になる、という授業を考えてみると……
う~ん、インテリジェンスもファンタジーも、どちらも鍛えないと思うんだよね。だって、ほぼ、子どもたちが生きていくうえで、
既に獲得していることであり、「語尾を上げると疑問になるよね」と一言言えばよくって、深堀することでもないと思う。
おっと、結構書き込んでしまいました。
じゃあ、どんな国語の勉強がいいのか、この記事のタイトルにした、台形の面積や円周率のことについても書くスペースがなくなってしまった。
続きはまた、次の記事で。
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