続きはまた明日。
大学を卒業して、もう30年近く広告業界で働いてきました。最初の13年は半分広告業界ってかんじでしたが。
で、この業界で交わされる会話、というか業界用語が最初はどうも慣れなくて変な気分でした。
今日はそんな話を書いてみようかなと思います。
(夙川アトムはテレビの業界用語ですが)
夙川アトム¥ 2,940 |
ケツカッチン。
今では業界用語としても死語かもしれませんが、僕が前の会社で働いていた頃は、結構周囲の人が使っていましたね。
「スタイリストがケツカッチンなので、最初に衣装の話からお願いしていいですか」とかプロデューサーが言うわけです。
意味は皆さんご存知の通り、この打ち合せの後に別権が入っているので、ということです。
しかし誰が言い始めたんでしょうね、ケツカッチンなんて。
今では、ケツがある、とか、少し上品に、おしりがある、とか言いますね。
普通に考えると、ケツがあるのは、人間として当たり前ですが……。
ケツの話から入ってしまって、ちょっと後悔しているのですが、書きなおすのが面倒なので、このまま行きますね。
僕が広告業界に入った頃、撮影したテレビCMは、ディレクター=演出家一人が、フィルム(35ミリのことが多かったです)をスプライサーで切ったり貼ったりしていましたが、ある時期から、フィルムのデータを電気化して、ビデオデータで編集するようになりました。
こうなると、ディレクターが中心になって編集をするのは変りないのですが、多くのスタッフも集室に入り、編集現場で意見が言える環境になり、その場で修正が可能になりました。
編集現場で僕が驚いたのが、
「ケツを切って頭にくっつけようか」
といった会話です。
ケツ切って頭にくっつけるんですよ。
ブラックジャックかって。
手塚 治虫¥ 420 |
まあ、あるカットの最後の部分を切って、それより前に持ってくる、ってことですが。
撮影現場でも、業界用語が飛び交いました。
「笑う」は有名ですね。
はずすってことです。「その机笑おうか」というと、机をカメラの画面からはずすってことです。だからカメラマンがよく使った業界用語ですが、
最近は「笑う」を使うカメラマンも少なくなりました。
たまに「笑って」と指示を出すカメラマンがいても、マジに意味がわからないプロダクションマネージャーもいますねえ。
広告業界用語のはなし、今日はここまでにしておきます。
続きはまた明日。
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