「単なる、噂ではないのです」
アウトレイジを見ました。
北野武監督の、久々の傑作、と誉れ高い作品です。が……。
確かに緊張感があり、映像もキレイで、ストーリーも面白かったのですが、決定的に何かが足りない。
何だろうな……。
僕は、アウトレイジを見て、ディナーラッシュを思い出しました。理由はわかりません。が、どことなく共通するところがあるような気がして。
ディナーラッシュは、先が読めないストーリーというより、最後に「あっ、こういうことだったんだ」という展開。そこかな、共通点は。
しかし圧倒的に、ディナーラッシュの方が面白かった。プロットから映像から、最後の騙され具合というか、あ、そういう事だったのか感。
ダニー・アイエロ |
アウトレイジも見たほうがいいかもしれませんが、ディナーラッシュはお勧め。
とにかく、伏線とその収束。そこにカタルシスがあるのですよね。
だからドンデン返しものは受けるのでしょう。
アウトレイジは、最後が読めてしまったのですよ。結構、読めた人、いるんじゃないでしょうかね。読めたら駄目だというわけではないのですが……。
ドンデン返しの映画の名作といえば、スティングでしょう。
ロバート・レッドフォード¥ 1,050(27% OFF) |
アカデミー作品賞までとった、ドンデン返しで有名な作品ですが、僕はこの映画、中学の時にロードショ-で、故郷広島で見た(中学生ですからね)のですが、
実は、スティングも、最後のドンデン返しがわかってしまったのです。
序盤にあるポーカーのくだりは、やられましたが、それが自分の中での予防線になって、どうも、最後のオチというかドンデン返しもわかってしまったのですね。
スティングは、最後が分かってしまっても面白いですが、できれば最後まで騙しきってほしかったです。
で、僕のこれまでの人生史上一番のドンデン返しものをご紹介します。
映画ではなく、小説なのですが、
荻原浩さんの『噂』という小説です。
新潮文庫から出版されています。
荻原 浩¥ 660 |
本の写真にも
「衝撃のラスト1行に瞠目」
と書いてありますが、本当にこれは、「えええええええええっっっっっっっっっっ!!!!!!」とショックを受けてしまいました。
ドンデン返しの衝撃を受けたかったら、ぜひ、読んでください。
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