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2012年2月15日水曜日

『虎口からの脱出』  景山民夫 新潮文庫。  日本でトップクラスのエンターテインメント小説

「虎口からの脱出」を読んだ。間違いなく、景山民夫の最高傑作で、日本のエンターテインメント小説の中でトップクラスの面白さだ。

【今日の一言】
「読まずに死ねるか」の一冊、間違いない。

【今日のもう一言】
惜しい才能を、早く亡くしてしまいました。

虎口からの脱出
2度目の読書でした。そして改めて感じたのは
「面白いと記憶してたけど、やっぱり、いやそれ以上に面白!」ということ。

 ⇓ (こんなに面白い『虎口からの脱出』なのに、amazonにも写真が掲載されていないほど、あまり話題に上らないのはなぜだ?)
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小説を読んで、ストーリーの展開や登場人物の行動、そしてその結果に感動して涙を流したことは何度もあります。
しかし、単純に、その面白さに感動し、読み終えた瞬間に涙を流した小説は、はじめてでした。
つまり、「虎口からの脱出」はそれほどまでに面白い小説だ、ということです。
いやぁ、衝撃的に面白い。

時は1928年年。舞台は英米列強、ソ連、日本……それぞれの謀略と策略と政治が渦巻く中国大陸。
張作霖が乗った列車が奉天で爆破された。
そして、その爆破を目撃した少女がいた。
少女を追いかける関東軍、奉天軍、そして国民党軍。
奉天から上海まで、1600キロの脱出劇が始まった。

とにかく、プロットに抜かりは一切無く、むしろ何十にも仕掛けられた伏線や驚きの展開が、僕に一瞬の退屈も許さず、
本を読むに従って拡大再生産していく面白さにまいりながら、「そろそろピークかな」「ここがクライマックスかな」と思わせても
さらにまだ拡大再生産していく面白さ。
本当に、参りました。
また、「書かれていない伏線」が効いていて、なんともストーリーをドラマティックに仕上げています。

この小説に出会えて幸せでした。

また、数年後に読もっと。

 ⇓ そして、このかたもお亡くなりになった。内藤陳『読まずに死ねるか!』
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2012年2月11日土曜日

Jリーグが始まる

Jリーグが始まる。

スタジアムへ行こう!


今年は、僕はできるだけスタジアムへ足を運ぼうと思う。
そして、スタジアムで観戦することの面白さを、伝えていこうと思う。

週末に行われるJリーグのゲームに向けて、大人も子どもも少しずつワクワクし始める。
そしてそのピークは、スタジアムで……。

今年の開幕戦のおすすめは、何と言っても、
我らがサンフレッチェ広島の開幕戦。
ホームのビッグアーチに、浦和レッズを迎え撃つ。

浦和レッズといえば、ここ数年はなかなか調子が上がらず昨シーズンもJ2降格の危機に見舞われた。
が、今年は、何しろ指揮官がペトロヴィッチ=ミシャなのだ。
そして柏木がいる、槙野も……。

サンフレッチェ広島にとっては、何となくドロドロ感のあるマッチメイクだけど、
僕はあまりプロレス的なアングルっぽくは捉えたくない。

とにかく、昨年よりも進化した、あるいは進化するだろう希望を感じる、そんなサンフレッチェらしいサッカーを見せて欲しい。
結果は自ずからついてくる。

今年は皆さん、スタジアムに行きましょう。

愛するJリーグのチームがあることの喜びを感じてください。

今年から、Jリーグの規約が変わり、赤字のクラブは退場しなければなりません。
違うかもしれませんが、これは企業にとって言えば上場廃止のようなもの(?)。

本当に、愛するチームがあることは、J1であろうがJ2であろうがとても幸せなこと。

だから、みんな、スタジアムに行きましょう。

そして、勝つぜ、サンフレッチェ広島!


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